Nordisk Solar
OKTAV pendant lamp
日照時間の短い北欧では、昔から家の中で過ごす時間が大切にされてきました。
そういった環境が影響し生まれた名作は数知れず。
『北欧家具』『北欧照明』なんてワードが出来る程ですから、デザインが秀逸なのは言うまでもありません。
そして、こちらのランプも北欧の地デンマークで生まれた1台です。
北欧の『美』
1919年創業のノルディックソーラーはヤコブ・L・ヨルゲンセンとヘルルフ・ソーレンセンによって設立されたブランド。
創業当時は電力メーターの輸入・卸売会社として事業を開始しました。その後、ラジオの製造等を手掛けるようになり1960年代初頭からは照明の製造に注力するようになったそうです。
同社のランプの中でも一際異彩を放つこのランプの名前は『OKTAV/オクタヴ』。
ドイツ語で『八つ折り判』を意味する通り、八つに折った紙を開いたような美しい造形のシェードが特徴的です。
これは四角形のシェードを交互に重ね合わせる事で作られており、光の均一な拡散と眩しさを押さえるグレアフリーの役割も担っている大変機能的な構造。
1960年代のビンテージ品とは思えぬ逸品。これぞ北欧照明です。
点灯した際の美しさは北欧照明屈指のものではないでしょうか。
11層のシェードの隙間からこぼれる柔らかな灯り。
遠目から見ると、夜の摩天楼を想わせる建築的な美しさも感じられます。
よーく見るとこの絶妙な陰影は、四角のシェードを少し食い込ませて重ねる事で生まれているようです。
少しの工夫で最大限の効果を出す北欧デザインの美学が体現されていますね。
素材は丈夫なスチール製。
ユニークな形状ながら丁寧な造りにより自然と高級感も漂う秀逸なデザイン。あらゆるモダンテイストにマッチしますがスペースエイジな空間にも上手くミックス出来そうなポテンシャルを感じます。
国内での流通は極めて少ない希少性に優れたデザイン。とてもそそられます・・・。
ビンテージ品ながら現代のインテリアにも調和する、時代を超えた魅力を持つ照明です。