NY chair X

新居猛

空が高く澄みわたる季節。天体観測を楽しむのにぴったりの時期ですね。

最近の私の日課は、庭にキャンプチェアとランタンを出して、星を眺めながらあたたかなお茶を飲むこと。

涼やかな夜風を感じながらゆったりと過ごす時間は、まさに至福のひとときです。

そんな穏やかな時間をさらに心地よくしてくれる、理想的なチェアが入荷しました。

時代を超えて愛される、ニーチェアエックスの魅力

それがこちらの『ニーチェアエックス（NY Chair X）』。

屋内外を問わず空間になじむ、独特で美しい佇まいのチェアですね。

手がけたのは、日本を代表するインテリアデザイナー・新居猛氏。

「多くの人から愛されるカレーライスのような椅子をつくりたい」という想いを体現したこのチェアは、飾らないのに美しく、長く使うほどにその魅力が深まります。

『ニーチェアエックス（NY Chair X）』は、「座り心地を損なわず、できるだけ手に取りやすく。道具として日々の暮らしに寄り添う椅子でありたい」という新居氏の想いから生まれました。

徹底して無駄を削ぎ落としたシンプルなデザイン。なんと、わずか6つのパーツで構成されいるんだそうです。

その機能美からは、新居氏の確かな信念が静かに伝わってきます。

特に注目したいのは素材の組み合わせ。

その絶妙なバランスは、まさに計算された美しさです。

肘掛けには天然木のビーチ材を、シートには上質な綿帆布を、そしてフレームにはステンレススチールを採用。

木の温もりとファブリックの柔らかさがインテリアとしての上質さを演出。

金属の質感やフォールディング仕様がアウトドアチェアとしての機能美を想起させます。

それら異なる素材を調和させているのが、シンプルで独創的なフォルム。

ニーチェアエックスの人気は、この異素材と造形の美しさが見事に融合した、完成度の高いデザインにこそあります。

もちろん座り心地も快適。

体を預けても安定感があり、場所を取らないミニマムなデザインでありながら、まるで包み込まれるような座り心地を実現。

人間工学や住環境を考慮し、シートや肘掛けの高さ、背もたれの角度、さらには生地の特性まで緻密に計算されているのが伝わってきます。

折りたたみ可能で、自立もできるため、キャンプやアウトドアなどでも持ち運びが便利です。

くつろぎの座り心地を叶える設計に加え、素材選びから加工まで国産にこだわった丁寧なつくり。

さらに、使いやすさを考慮したデザインが、このチェアの信念を静かに物語ります。

1970年の誕生以来、インテリアとアウトドアの両方のファンを魅了し続けてきた理由は、まさにここにあります。

室内でも屋外でも、上質で快適な時間を楽しめるニーチェア。

お探しの方には、ぜひこの機会におすすめしたい逸品です。