driade
Fratello

本日は、無駄な装飾を省いたスタイリッシュなフォルムが、異素材の質感の違いやディティールの美しさを際立たせる、考え抜かれたイタリアモダンデザイン" ドリアデ / driade "『 フラテロ Fratello テレビスタンド 』のご紹介♪

何を並べようか？

ドリアデ社は1968年創業のイタリア・ミラノのモダンファニチャーブランド。アストリ一族により経営されるファミリーカンパニーです。経営者はエンリコ・アストリ、その妹は建築家として高い評価を受けるアントニア･アストリがデザインを担当、そして広告・PRを妻アデライデ・アチェルビが担う等、其々の得意分野に特化した一族三人体制により同社を成功に導いてきました。

合理主義的デザインに対する反動の時代、ミラノ・サローネにおいてセンセーショナルなデビューを飾り、時折家具をオブジェやアートピースと捉える様な前衛的な発想で世間を驚かせてきました。エンツォ・マリ、フィリップ・スタルク、ロン・アラッド、アキッレ・カスティリオーニ、吉岡徳仁、深澤直人等の世界的デザイナーや建築家とコラボレーションし、同国における知的アバンギャルドとして国内外に認知されています。

こちらは1973年にデザインされたテーブルシリーズ『 フラテロ / Fratello 』です。デザインを手掛けたのは、ドリアデ、ザノッタ、ポルトロナ・フラウ、ダネーゼ、アルテミデなど多くの世界的ブランドから作品を発表する、イタリアデザイン界の巨匠・Enzo Mari（エンツォ・マリ）。インダストリアルデザインやグラフィックデザインは勿論、デザイン理論家としても名を馳せ書籍を出版する等、多方面に才能を発揮していました。

プロダクトの機能的な側面の探求もしながらも、フォルムの根源的な意味と技術、また人々に及ぼす心理的影響に至るまで、深くデザインの美しさについて考慮し、数多くの名作が生み出されました。栄誉あるコンパッソ・ドーロ賞を3度も受賞する等、母国イタリアは勿論、国内外でも高い評価を受けています。

同作はエンツォ・マーリ作品の中で最も成功を収めた作品のひとつとして数えられ、誕生以来途切れる事無く生産が続けられている代表作のひとつです。

10mm厚のガラス天板を上下2段で構成された幅200cmのテレビスタンド。上部天板の下には、同じ長さでナチュラル色のビーチ無垢材の貫が備え、ブラック色の鋳鉄製の脚部と共に3種類の異素材で構成されたミニマルモダンデザインです。

透明ガラスとブラック色の金属フレームは、昨今のインダストリアルデザインの王道ではありますが、「森の女王」の異名を持ち、きめ細かく優しい木肌により柔らかな雰囲気を漂わせるビーチ無垢材の貫が中央に構成される事で、素材の持つ表情の意味合いをより強く感じられます。フローリングや木製家具との調和も生み出し、ホームユースとしての空間演出も容易にしてくれます。

直線構造で造形の軸となる木製の貫に対して、ハの字に広がる脚部は、天板受けと脚先で曲がり、ディティールに目が留まるデザイン。建築的な美しい造形美は、上から覗き込んだ時のガラス越しにも感じられ、長い板ガラスに強度を加え、支えとなる中央2箇所の金属フレームからも細部の美しさが感じられ、アクセントとしてきいています。

テレビボードという名称がついているものの、表情豊かな色彩・素材・形のコントラストは、" 何かを飾りたくなる "ポテンシャルを秘め、お気に入りの雑貨やコレクションアイテムを飾るディスプレイラックとして。本やオーディオ、テーブルランプの設置に。用途に合わせた様々な使い方が可能です。海外サイト等の様々なレイアウト例を参照してみると、壁面に沿った設置は勿論、3人掛けソファやカウチソファを広々とした空間中央に設置した際、ソファ背面にあわせてディスプレイしている画像も確認出来ました。

センターテーブルとしては少し長過ぎるかもしれませんが、空間の間仕切りを兼ねた配置や大型家具と組み合わせたレイアウト等、用途やアイデア次第で、ワンランク上の都会な空間演出が実現出来そうです。同氏のデザインは2002年に無印良品のプロジェクトでも19点の家具が発表される等、日本でも高い注目を集めました。

同じアイデアで作られたドリアデ社製のテーブルは、中古市場でも時折見受けられますが、同モデルの流通は少なく、弊社でも初めての入荷となります。現品限りの在庫となりますので、是非この機会お見逃しなく！ご注文はお早めに♪