TRUCK FURNITURE
TG CHILD STOOL
少しずつ涼しくなっていくと、身体の負担が減るからか毎日の散歩が楽しみになります。
公園のベンチに掛けて、日が暮れるのを空の色で感じたりといった贅沢が出来るのは春と秋といった狭間の季節ならでは。
いわゆる芸術の秋と、インテリアがお好きな方からすると興味深い展覧会が多い今年の秋。
フィン・ユールにジャン・プルーヴェ、イームズ、坂倉準三から無印良品、イッタラ等盛りだくさん。
どれに行こうか悩めるのは幸せです。もし既に行った!という方がいらっしゃれば是非教えてください。
今回はそんな展覧会とはある意味無縁のように存在しながらも、今なお大人気で在りつづけるブランドの一品。
宜しければ最後までお付き合い下さい。
子供の特等席?
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トラックファニチャーは、1997年に黄瀬徳彦氏と唐津裕美氏、そしてラブラドール犬のBUDDYによって始められたお店。長野で家具づくりを学んだ黄瀬氏と、テキスタイルデザインを学びイラストレーターとして活動していた大阪生まれの二人が作り出す家具はありのまま。
自分たちが欲しい家具を作りたい。木や革、鉄といった使い込む事によって味わいが出る素材の質感を大切に、長く使えるそんな家具を数多く発表しています。
荒々しい節目をそのままに使用したテーブル。ざらざらとした触り心地が癖になるアイアン。染みが出来てもかっこいいレザー。
自分たちの世界観を大切に広げていったトラックファニチャーは少しずつ規模を拡げ2009年にはエリアごとに分かれていた施設を1か所にまとめた店舗を大阪市は旭区に構えます。
それでも変わらず卸はせず、つながる相手に目が届くよう今でも基本受注生産体制を守ったモノづくりをしています。
トラックファニチャーは誤解を恐れずに言うならインダストリアルなイメージがありますが、今回のアイテムはちょっとした変わり種。
とても小振りで可愛らしいスツール。名前もTG CHILD STOOLと言います。
サイズは幅約28×奥行23センチ。高さは16.5センチととってもロー。
お子様向けではありますが、見た目に感じられる雰囲気は子供だましなものではありません。
張地はトラックの代名詞と呼べるFK SOFAに使用される太畝のコーデュロイ。程よく起毛があり、ふわっとした触り心地に光を程よくとどめる豊かなテクスチャー。
脚部には同じく定番材であるナラ無垢材が使われており、トラックらしい素材感を存分に楽しめる組み合わせになっています。
脚は取り外しが可能なので、更にコンパクトにして持ち運びも出来る優れた設計です。
子供がいつも遊ぶところに、さながらその子専用のFK SOFAとして(スツールですが)。
玄関先や窓際のような、ちょっと高さの欲しくなる大人への1脚としてもお勧めです。
確認のため私(体重70kg弱ほど)も座らせて頂きましたが、不安を感じる事なく座る事が出来ました。
ミニチュアサイズなれど造りはしっかり。流石トラックファニチャー、と勝手に嬉しくなるクオリティです。
座高約16センチから見える世界は、大人になった今では見えなくなった広い世界でした。
秋の茜に染まった空をこの高さから眺めたら、子供のころの懐かしい気持ちをまた思い出す事が出来るかもしれません。
小さいけどホンモノ。そんなスツールをお探しの方は是非この機会にいかがでしょうか。