Danish Vintage
Rosewood Box Cabinet
サーバーの都合でブログの更新が停滞しておりましたが、相変わらず入荷の絶えない日々でした。早々にソールドアウトになってしまったお品物も多く、ご紹介できなかったのが残念ですが、まだまだ魅力的なアイテムは盛りだくさんです。
さて、本日ご紹介するのはかなり変わり種スペックのキャビネット。目の肥えたビンテージ好きも唸る逸品となっております。
用途不明、それなら好きに使うのが正解
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ローズウッドを贅沢に使った主張の強い外観。おそらく60年代頃に製造されたと思われるデンマーク製です。
もはや説明の必要もないですが、今や希少材として、輸入や使用に大幅な制限がかかっているローズウッド。これほど贅沢に使用されている個体はビンテージの醍醐味を感じさせてくれます。
一見低めのサイドボードのように見えますが、天板に何やら気になるパーツが。
2つの革製のタブをつまんで引き上げると、天板が開きブランケットボックスの様な広い収納スペースが現れます。
ちなみに中は均一な木目が上品なチーク材となっております。ローズ×チークとはまたまた贅沢です。
正面は日焼けによりやや色褪せが見られるものの、内部はしっかり赤みのあるローズらしいカラーが残っています。
起こした天板は半回転してちょっとした作業台のようなスペースに。しかしこの部分の木目が素晴らしい!うねる様な縞模様から、希少なブラジリアンローズの可能性もありそうです。
下段は左右に引き出しを備えており、向かって右側にはフェルトを敷いたオーク材のトレーが収まります。通常、カトラリーの収納に適した意匠としてサイドボードの上段などによく見られますが、下段に配置されているのはなかなか見かけません。
全体的に重心が低めのデザインも相まって、メインの使用用途が不明な、かなり珍しい個体と思われます。
使いどころが難しそうに感じられる一方、コレという用途に縛られず、自由な発想で使えるとも言い換えられます。
低めの収納家具はお部屋を狭く感じさせないですし、ショップ什器としてストックを入れておくのにも良さそうです。
残念ながら製造元の情報がないアノニマスな一台。著名なデザイナーの作品も素晴らしいですが、少し謎をはらんだアイテムもまた魅力的ですよね。
またひとつビンテージの沼に魅せられた気がします。