Danish Vintage
Wall unit shelf
デンマークの家具産業史上、最も成功した人物といわれる〝Poul Cadovius(ポール・カドヴィス)”。
1948年に象徴的なウォールユニット『ロイヤルシステム』を開発し、以降『システムウルトラ』やFrance&Son社の前身であるCADOから『システム・カドー』を発表した名デザイナーです。
家具を床から壁へ移動し、お部屋に広いスペースを確保するという画期的なシェルビングシステムのコンセプトに基づいて作られたカドヴィスデザインの家具は、当時から高く評価されており、数々の賞を受賞したそうな。
本日ご紹介するのはそんなカドヴィスデザインの『ロイヤルシステム』に酷似したアイテムです。
伝統的な北欧デザイン
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『家具に床面積を割くべきでは無い』という発想をから生み出された世界初の壁掛け収納である『ロイヤルシステム』。
今でこそウォールシェルフなんて当たり前のものですが、当時はこのシステムの誕生は相当な衝撃だったようで、数々のメーカーが真似ようと試みたそうです。
その一つと思われますのが、こちらのウォールシェルフ。
壁にスリット柱の役目となる柱を固定し、付属の金具で自由に棚を構築出来るそっくりな構造は、何が本家と違うのか、実物を隣に用意しないと分からないレベルです。
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今回入荷したものは、棚板3枚とキャビネットのセット。
デンマークのビンテージ家具らしくチーク材が使われた一台です。
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高さは3cm刻みに変更が出来るので、高さのある花瓶なんかも飾れますし、キャビネットの位置をベッド高さに合わせて脇に設置することでナイトテーブルのような使い方も可能。
フラップ扉の収納と小さめの引き出しが3杯備わっているので、ベッド脇にも丁度良いです。
キャビネットの天板と底面に円形の穴が開けられているのですが、これは配線を通す為に前オーナーが開けたものと思われます。
テレビでも乗せていたんでしょうか。
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棚部分は構造上重いものは乗せられませんが、キャビネット部分はしっかりと固定されますので、たしかに小型のテレビぐらいなら十分設置可能な強度を持っています。
リビング、寝室、玄関と使う場所に合わせて組み替え出来る自由度の高さが、このシェルフのおすすめポイント。
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ウォールシェルフは壁に穴を開ける必要があったり、石膏等の弱い壁では外れてしまったりと、設置のハードルが高く敬遠される方も多いですが、その分設置できた時の喜びもひとしおです。
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設置の手順としては、
柱4本を67cmの間隔で好きな位置に取り付ける。
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キャビネットは、この金具を柱のお好みの位置に差し込み、背面のフックを引っ掛けるようにして固定。テコの原理で予想以上の耐久力を発揮します。
(金具は突起が2つ出ている方を差し込む。もう一方の突起は上側にくるように。)
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棚板にブラケットをネジで仮止め。(左右があるので注意)
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お好みの位置に差し込み、柱とブラケットをネジで固定。
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以上です。
慣れれば意外と簡単なもんですが、壁に穴を開ける必要がある以上、自信のない方は業者さんに依頼されるのが無難ですね…。
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今や北欧の伝統的なデザイン家具となったポール・カドヴィスの生み出したウォールシステム。
守るべきとして伝えられてきたものを『伝統』と言いますが、人気が継続することで数多の時代を跨ぎ残ったものこそ『真の伝統』といえるのではないでしょうか。
いつの時代もトップを走るものは真似をされてきました。
その素晴らしさを感じるには十分な逸品です。
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