Dyrlund
Danish Vintage Bar Cabinet
季節の変わり目は体調を崩しやすく、暖かくして過ごす事が室内外問わず大事だと感じる季節です。
昨晩は月が低く、そして大きく見えましたね。秋口から冬にかけては月が美しく見えますが、加えて虫の声も終わり、音の無い静かな夜を愉しめる季節となって参りました。
今回ご紹介させて頂くのは、そんな大人な時間をより濃密なものにしてくれる、ビンテージのバーキャビネットです。
北欧家具の黄金期を支えた実力
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こちらはデンマークに1960年に設立した、デューロン社のもの。現在も存在する老舗の一つです。
様々なメーカーが北欧には存在しますが、このメーカーは良質な素材と隙のない造りが特徴で、インプションでも人気の高いブランドとなっています。
外観はストレートな形が潔い、シンプルな形です。
このアイテムの魅力的なところは扉を大きく開いた時。閉まっていた時とは大きく異なる印象が、眺める度に新鮮です。
バーキャビネットの名前の通りお酒を囲む場に相応しいように造り上げられた、格式あるアイテムになります。
素材は現在では希少なローズウッド。当時のカタログを見ると採用されていたのはブラジルはリオ地方のローズウッド。現在でも最も評価の高いブラジリアン・ローズウッドと呼ばれる素材がふんだんに使われています。お値段も当時並行して販売されていたオークやチークの同モデルと比較しても3割以上価格が上がる最上級素材。ハイクラスな人々に選ばれる憧れのアイテムであったと思われます。
カジノのメダルを連想させるようなメタルの取っ手を引くと、重厚感ある滑りと共に表れるのはたっぷりの収納。ボトルタイプの収納が4本、扉の裏には高さを細かく変えたシェルフが5段ずつ備わっています。(内寸は幅が29センチ、高さは上から16、16、18.5、17、16.5センチとなっています。)
そして極めつけは拡張するブラックリノリウムのテーブルたち。天板は133×54のダイニングテーブルに引けを取らないサイズへ、そしてボトル収納下にはカクテルをサーブする際のインスタントなスペースに変わります。ミッドセンチュリーを代表する深いブラウンとブラックのカラーリングは暗めの照明に良く馴染む、魅惑の組み合わせです。
ステンレスのミキシングボウルでステアしたカクテルを昔の人々は楽しんでいたのでしょうか。こちらのボウルは取り外しが可能ですので、氷が不要なストレート派の方は別の場所へ仕舞って置く事も出来ますよ。
扉の裏側にはスリットが入ったオープンなスペースがあり、キャビネットを挟んで談笑する、そんなシーンにも対応が出来るように考え尽くされたデザインになっています。
キャスターが付き移動はらくらく。しかしホイールを見せない袴(ハカマ)の丈は優雅さを感じさせます。お家での配置換えがしやすいのも普段使いに嬉しいポイントですね。
現在も続くデューロン社は、「明日のアンティーク」となる家具造りを掲げ、堅牢で実直な家具を全世界に発信し続けています。そのアイテムの確かさは、設立当時のアイテムが上質なビンテージとして今も愛されている事からも明らかです。
今では手に入らない希少な材料で作られた、未来のアンティークアイテムで、優雅なひと時をいかがでしょうか。