DIGSMED
Lazy Susan
子どもの頃に誰もが一度は憧れたであろう中華料理のくるくる回るテーブル。
でも、そんなテーブルがある中華料理店に連れて行ってもらえることはほぼなく(というか実家は田舎過ぎてそんな料理店は近くにほぼなく)…。
訪れたときには貴重な機会を無駄にしないようにと、料理を取りたいわけでもないのについつい回しちゃうんですよね。
で、食べたいときには食べたい料理があっち側にいっちゃうんですよね。あぁ、なんだか久しぶりに回したくなってきました。
怠け者と楽しもう
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実は、中華料理店の回転テーブルは1930年代に日本で生まれたんだそうです。でもそれよりもはるか昔、1720-30年代のイギリスではテーブルの上に設置するターンテーブルが使われていました。
通称・Lazy Susan(レイジースーザン)。配膳をしなくても良いことから「怠惰なスーザン」と呼ばれています(由来は定かではありません)。

そのレイジースーザンにガラスのディッシュをのせたこちらの回転トレイは、デンマークの小さなメーカー、DIGSMED(ディグスメド)社のもの。
創業者でデザイナーだった、Flemming Digsmed(フレミング・ディグスメド)がデザインを手掛けています。

1960から70年代にかけて主にチークやガラス、鋳鉄を使用した家庭用品を製造していましたが1975年に廃業。
その短い製造期間と品質の高さにより、現在でもDANSK(ダンスク)と並ぶほどの高い人気を誇っています。

ディグスメドの中でもこの回転するトレイやスパイスラックは、代名詞的存在。いわば十八番でした。
ただ特にガラスを組み合わせたアイテムは、ガラスが割れて現存していないものも多く、これほどまでに良いコンディションに出会える機会はそれほどありません。

北欧らしい温かみのあるチーク材のベースにスモークがかったグレーのガラスディッシュ。しかもガラスはHolmegaard(ホルムガード)社製。
同じ国のメーカー同士が協力し合い美しい製品を共に作る、そして時代を越えて新たな持ち主のもとで日常を共にする。なんだかとっても贅沢に感じられます。

このレイジースーザンがあれば、中華料理店に行かなくても思う存分回し放題。でもちょっとおしゃれな盛り付けで、上品に食べたくなっちゃうかもしれません。
今の時期なら味変用の薬味をガラスにのせてそうめんを。さっぱりとした手巻き寿司なら食欲も湧きそうです。
もともと前菜用に作られているようですが、いろいろな使い方を考えたくなる回転トレイ。回すだけで楽しく楽ができるなら怠け者でいいではありませんか。
せっかくなら大勢が集まるシーン以外でも普段から気兼ねなく使いたいものです。
