DUX
Ingrid easy chair
一番好きな言葉は”ヴィンテージ”かもしれません。
幼少期から父親がピンク色のビートルに乗っていたり、小学校の頃は野球グローブが飴色に変化していくのに感動を覚えたり、ピカピカの運動靴が恥ずかしくて校庭の砂利を擦り付けて汚したり、音楽が好きだった高校生の時は60年代のギターや機材の音に興奮を覚えたり…。
前職の古着屋時代もそうでしたし、現在の家具屋でもそう。”ヴィンテージ”と言われたら何倍にも良く見えてしまいます。良さについて語ると10年間分の量になってしまうので割愛させて頂きます。
本日ご紹介するのは、ただ古い、ボロい、味があるだけは無い、本当の意味での”ヴィンテージ”。
是非最後までお付き合い下さいませ。
名作家具とヴィンテージ家具、どちらの良さも楽しめる逸品。
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本日ご紹介するのは、スウェーデンの家具メーカー" ダックス DUX "にて製作された、「 ブルーノ・マットソン Bruno Mathsson 」デザインによる Ingrid ローバックイージーチェアになります。
”ブルーノ・マットソン Bruno Mathsson”は言わずと知れた北欧家具デザイン界の巨匠のひとり。日本でも天童木工社から椅子やソファを発表しており、名前を知っている方も多いのではないしょうか。
1934年に発表したEVA / エヴァをはじめ、天童木工から発表したマルガリータソファなど数多くの名プロダクトを世に残しています。
” Ingrid ”はマットソンとDUX 社が密接で創造的なパートナーシップを築き、多くのクラシックを生み出していた60~70年代頃のヴィンテージ品。
中古市場でも流通量の少ない希少なアイテムです。
プライウッドによる流れるような美しい曲線、短めのアーム、テーパードの掛かった4本脚など細部にまで拘り抜かれたデザイン。
「椅子に座る」ではなく「椅子に入り込む」ことを目指し、人間工学による身体にもっとも楽なシルエットを追及し続けたマットソンならではの包み込まれるような”極上”の座り心地。
ヴィンテージ品に対してはどうしても懐古的になり、機能性や座り心地は後回しにしがちですが、座り心地だけで選んで頂ける程、極上の座り心地です。
ちょっと疲れた仕事終わり、缶ビール片手に座ろうもんなら、寝落ち間違い無し。
フレームは優しい色味と杢目のビーチ材。
ファブリックはブリティッシュなウインドウペンチェックを用いたウール素材。ペンドルトンのウールシャツのようなヴィンテージならではのガシガシとした安心感のある触り心地です。
ウール素材は夏には暑いのでは?と心配される方も多そうですが、ウールは水を弾く性質がありながら、空気中の湿気をよく吸収し、水分が蒸発するときに気化熱を奪うため夏は涼しく感じますし、汗をいっぱいかいても、湿った感じが少ないんです。
登山などで用いられる高級な靴下などは殆どウール製品。もちろん夏もです。
背もたれ・座面・アームと全てのクッションが取り外し可能ですので、お掃除などのお手入れもしやすくなっています。
クッションを外すと、チェアには帆布が張られおり、弾性もあり座ったときに体を優しく受け止めます。
細部の傷や経変変化による色味、ネジの錆など思わず笑みが零れる程カッコいい…。
北欧、ナチュラルスタイルのインテリアにはもちろん、日本の生活様式を研究していたマットソン。和室に合わせるのも素敵かと思います。
完成されたデザイン、完璧な座り心地。そしてどこかレトロでノスタルジーな雰囲気。名作家具とヴィンテージ家具どちらの良さも楽しめる逸品です。気になる方はお早めに!!