TIME & STYLE
Nightfly chair
家具に付けられる名前と言えばシェルチェアやパントンチェア、ウィンザーチェア等そのデザイナーや特有の構造、地名等によるものが多く見られます。
しかしデザインの分野においてはシュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリットの"光の帝国"をはじめ歌や詩、情勢等など様々な物事からタイトルを引用することも珍しくありません。
本日はそんな"引用された名前"を持つハイコンテクストなチェアのご紹介です。
名は体を表す
1992年に“プレステージジャパン Prestige Japan”として設立し、家具ブランド「タイムアンドスタイル TIME & STYLE」。
設立以前からドイツで活動していたことがきっかけとなり、母国日本のものづくりやデザインの真価を再認識。
以降旭川に自社工場を構え仕入れから製造までを一貫して行っており、伝統技術を活かしたロングライフデザインを軸とした、日本の美意識やライフスタイルを世界に向けて発信しています。
そんな同社が手掛けたラウンジチェア「ナイトフライチェア Nightfly chair」。
1982年に発表されたAORの名盤「The Nightfly」と同じ名前を冠するこちらは、その名前も相まって趣深い雰囲気の一脚です。
細部までシャープな造形が作りこまれたフレームはパーソナルなラウンジチェアというインテリアでありながら、それを感じさせない軽やかさのあるスッキリとしたフォルムです。
また、奥行を広く取った座面は背もたれと共に傾斜が付けられており、ゆったりとした体勢で座るための構造となっています。
背面のフレームは削り出しの見事な造形に加えてアームとの接合に"顎出し"と呼ばれる仕口方法を用いており、これによって一体感のあるなめらかな造形に仕上げられています。
日本の木工技術とシャープなモダンスタイルが融合した造形はそのデザイン性だけでなく、座って触れるアームや背もたれの感触も心地よいものにしています。
ナイトフライチェアは新品購入時にフレームの木材やクッションカバーの材質などを自由に組み合わせることができますが、今回入荷したのは最上位モデルのウォールナット×本革仕様の一脚。
落ち着きのあるコントラストがシックな風合いで木の風合いを感じさせつつも、引き締まった印象のインテリア空間を演出してくれます。
優美なモダンデザインを伝統の技術で作り上げたタイムアンドスタイルの「ナイトフライチェア Nightfly chair」。
1950年代の情勢を綴った "The Nightfly"らしくミッドセンチュリースタイルをはじめ、様々なスタイリングのお部屋にマッチする一脚。
シックな色使いとシャープで軽やかなフレームが魅力のナイトフライチェア、この機会にぜひご検討ください。