Herman Miller
Arm Shell Chair FRP
Charles & Ray Eames

1950年代から製造されているイームズシェルチェア。
誕生から現在までにいたるまで、一般家庭から公共施設と様々な場所で使われたシェルチェアは、数種類のレッグのタイプやカラーバリエーション、さらにはファブリックの有無など何通りもの個体が存在します。

～次の時代に向けた今のもの～

素材や形を変え、時代と共に改良、いわば進化を続けてきたモダンデザインの象徴とも言えるシェルチェア。
今回は、当時から長きにわたり絶大な人気を誇るエレファントハイドグレーカラーのFRP製(ガラス繊維で補強したもの)のシェルが入荷しました。こちらは、ビンテージではなく、2014年に復刻した現行FRPモデル。環境問題への配慮をされた、リサイクルが可能なポリプロピレン素材を使った個体です。

FRP製シェルは、ヴィンテージモデルではツヤがあり、グラスファイバーが表面に見られますが、現行のポリプロピレン製モデルは表面がマットな仕上げになっています。その掛け心地は、ヴィンテージモデルよりも柔軟性があります。

ベースは細いロッドワイヤーを組み合わせたベース。その見た目から通称"エッフェルベース"と呼ばれ親しまれています。現在のイームズチェアの中では１番オーソドックスなベースです。

サイドシェル、ベース、グライズ、ショックマウント・・・1st、2nd・・・などなど、イームズシェルチェアを語る上で、色々な名称や歴史を覚えなければなりませんが、それもまた、魅力の一つ。コレクターが多く存在するのも納得です。自分もこの魅力に取りつかれ、1脚所有しています(笑)

70年以上のストーリーの中で、我々に今でも魅力を感じさせるプロダクト。「今」のデザインを自分で10年後のヴィンテージに育てる現行モデル。デザイナーズアイテムを所有する第一歩として、強くオススメしたい逸品です。