Ebenezer Gomme/G-PLAN
B629 Diningchair

1898年創業の英国ハイ・ウィカムという町の「Ebenezer Gomme(エベネゼル・グーム)」社により 1952年に打ち出された家具ブランドです。1950年代の北欧家具ブームをイギリスで最初に取り込み1960年代にはロンドンの都市生活者の象徴と言われるほどの人気を集めました。アーコールと並び絶大な支持を得ているヴィンテージ市場でも大変人気のあるブランドの一つです。

イギリス製でありながらも北欧デザイン。

G-PLANの「G」は、E.Gomme社のG。「PLAN」とはプランニング＝「何年もかけて予定・計画を立て、買い足していく家具」と言う願いが込められています。商品コンセプトは単品はもちろんのこと、少しずつ買い揃えることによりトータルにモダンな部屋づくりが楽しめるという、当時としては画期的な発想でした。

第二次世界大戦により、物資不足に陥ったイギリスは、政府からユーティリティスキームと呼ばれる規制が敷かれ、自由に色々なものが作れない状況だったそう。
そして1950年代になると北欧家具が台頭し始め、イギリスの市場も奪われ始めます。それに危機を感じた当時の責任者ドナルド・ゴム氏がこれまで続いていた英国の伝統的なデザインを一転させます。そしてデンマークのイブ・コフォードラーセンを迎え入れ、北欧デザインのG-PLANが生まれたのです。

そんな苦悩と研鑽の日々があったからこそ、優れたデザインを高い技術力と工夫で実現し、現在まで高い評価を得ているのですね！こちらのプロダクトにも勿論それが反映されています。

G-PLANといえばチーク材のイメージですが、こちらは、明るいナチュラルカラーのオーク材のダイニングチェア。

デザインされた縦ラインの背もたれに、取り外し可能なファブリックの座面。しっかりとした掛け心地でありながら抜け感のあるデザインと明るいナチュラルカラーは、圧迫感を感じさせません。座面を好きなテキスタイルのファブリックに取り換えたりして楽しむのも良さそうですね♪

デンマークなど北欧のモダンでスタイリッシュな家具のデザインから影響を受けて製造され、造り込まれたデザインと明るいナチュラルカラーは、日本の住空間との相性が良く、インテリア初心者の方でも取り入れやすいオススメの一脚です。