Soren Horn
Model.143 Dining Chair
"ヒュッゲ"という言葉が存在するほどに、家で過ごす時間を重視した家具作りが行われてきた北欧家具。
その中心地とも言えるデンマークはアルネ・ヤコブセンやヴェルナー・パントンなどの巨匠に加えて、フリッツハンセンをはじめとした著名なブランドが数多く存在することから「デザイン大国」とも呼ばれています。
本日はそんなデンマーク家具の中でも知る人ぞ知る、「ソーレン・ホーン Soren Horn」のチェアが入荷いたしました。
心地よい空間を形作るために
ソーレン・ホーン社は1960年代頃に最盛期を迎えた家具メーカー。
同社についての情報は決して多くは無いものの、北欧を代表するデザイナー"フィン・ユール"のプロダクトを製造していたことで知られており、その技術力は確かなものであったと考えられます。
そんな同社の「Model.143 ダイニングチェア」、デンマークの家具らしい洗練されたシルエットがモダンな味わいの一脚です。
スクエアなフォルムのフレームでありながら背もたれや座面の一部に曲線的な造形が取り入れられており、シンプルなスタイルの中に身体の曲線にフィットした機能的なデザインで北欧の家具作りならではの魅力が随所に見て取れます。
デザインを手掛けたのは「ディッテ&エイドリアン ヒース Ditte & Adrian Heath」、夫妻で活動していた2人はFDBモブラーやカド社などデンマーク国内の家具ブランドからプロダクトを発表しており、ホームユース向けのチェアやテーブルに加え空港などのパブリックスペースを想定したチェアなど幅広いプロダクトを手掛けています。
今回入荷したModel.143は発表当初ソーレン・ホーン社が製造を担当していましたが、同氏に師事していた「ニールス・ロス・アナセン Niels Roth Andersen」が同社を受け継いだことで焼き印にはSh=Soren Hornとロス・アナセン両者の名前が記載されています。
淡い飴色のような味わい深い色味のスリムなフレームにはペアウッド=洋ナシの木材を使用しており、明るくきめ細やかな木肌で木本来のナチュラルな風合いがしっかりと感じられます。
背座にはラタンが張られており、曲線的なフレーム形状の背もたれはぴったりと身体にフィットしながら風通しの良い構造を実現しています。
また、弊社で入荷後に座面は張り替え、背もたれにも補修を施しているためこれからも安心して使っていただけるコンディションを保っています。
無駄を削ぎ落したミニマルなデザインに、軽やかでナチュラルな風合いがプラスされたソーレン・ホーンの「Model.143 ダイニングチェア」。
身体の曲線に沿ったフレームに加えてラタンのシート、クッションを合わせたことで長時間の着座でも疲れにくく、つい座っていたくなる座り心地の逸品です。
ビンテージならではの風合いと師から継承された端正な北欧デザインが光る一脚、北欧スタイルやミッドセンチュリーモダンなお部屋にマッチしてくれること間違いなしのチェアをぜひこの機会に。