ZENITH/Herman Miller ARM SHELL CHAIR

チャールズ＆レイ・イームズ夫妻によって1949年にデザインされ、現在も世界中で愛されているミッドセンチュリー期の名作「アームシェルチェア」。 imptionでも何度もお取り扱いのあるアイテムですが、年代はもちろんシェルやベースの多様さから、自分の好みにしっくりくる出会いを求めて未だ足踏み状態…という方もいるのではないでしょうか。 本日は、きっと誰かのスペシャルな出会いとなるようなアームシェルチェアが入荷しましたのでご紹介致します！

一目惚れ必至のビンテージ

>>この商品の詳細を確認する 今回入荷したのは、ゼニス社製ビンテージアームシェルチェアです。 アームシェルチェアは現在、ハーマンミラー社のみが製造・販売を行っていますが、ヴィトラ社が製造しハーマンミラー社が販売をすると言ったダブルネーム仕様やその他様々な個体が存在しその歴史は複雑。 航空機の部品を製造していた"ゼニスプラスチック Zenith Plastics"社が生産・販売を請け負っていたのは、アームシェルチェアが発表された直後の最初期、1950年代のことです。 こちらのチェアも販売までゼニス社が行っていた時代の物か、ハーマンミラーに商標権が移った時代の物か、詳細の特定には至りませんでしたが、その謎の多さも魅力的に思えますね。 細部を見るとゼニス製の醍醐味がたっぷり。シェルとベースを繋ぐマウント部分が現行品よりも大きなラージマウントが採用され、無駄の無い形状ながらも存在感があります。 もちろん機能的な面も補完。ラージマウントが着座時の揺れを吸収・分散してくれるのですが、これは航空機の精密機器を振動から守るためのパーツを応用して作られているのです。家具作りがメインのフィールドでは無いゼニス社ならではの技術が惜しげもなく投入されていますね。 シェルチェアはエッフェルベース、キャッツクレイドルベース、ロッカーベースなどなど様々なタイプのベースが存在しますが、今回は鋳物製のXベース。 私は今回初めてお目にかかったのですが、マットブラックで華奢な4本脚がシェルからすらっと伸びている様がとっても粋！緩急が最高です。 もちろんイームズデザインの良さも忘れてはいけません。フォルムが最も堪能出来るのは横や後ろから見た時ではないでしょうか？ ひらひらとした花弁のようなカーブは背座一体型ならでは。思わず撫でたくなるようなアウトラインはどの向きで置いても絵になります。 シェルカラーは優しいイエロー。たまごサンド色です。目を惹くような派手な色では無いのですが、この淡く経年を感じる色味こそ求めてた！という方もいるのではないかと思います。 そして初期のアームシェルチェアと言えばこれ！な溢れんばかりのグラスファイバーをご覧ください！ 一本ずつ線を描き加えたような複雑な表情は現行品のシェルチェアはもちろん、木製家具などでは見る事の出来ない独特な質感です。 ファイバーの僅かな凹凸が生む陰影は光の当たる角度や度合いによって多様に変化するため、窓際や照明の近くなどお部屋の様々な位置に置いてお楽しみ下さい。 いかがでしたでしょうか？ゼニス社製造品ならではの技術が詰め込まれたビンテージのアームシェルチェアのご紹介でした。 一目惚れ必至な再入荷の難しいアイテムです。この出会いを待ってた！という方の元へ届くようお祈りしております！