Spaceage Design
Low Board
marimekko(マリメッコ)に、レトロフューチャーがやってきているみたいです。
ウェアに「Optimistic Futurism(オプティミスティック フューチャリズム)」、ホームに「Retro Futurism(レトロ フューチャリズム)」をそれぞれテーマに掲げる今シーズンのコレクション。
フューチャリスティックされたアイテムが可愛いのはもちろん、ヴィジュアル写真の近未来感がまたたまりません。
スペースエイジの波が再び押し寄せてきそうな予感です。
3分の2、スペースエイジ
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そんなタイミングで経堂店に現れたこのローボード。実は、当店で脚を付け替えて少しだけアレンジを加えたリメイクアイテムです。
ホワイトを基調に前面だけにビビッドなレッドが配されたいわゆるスペースエイジ、近未来的なカラーリングの1台です。
宇宙船や宇宙服に反射率の高い白が用いられることから浸透したと言われる「宇宙=白」のイメージ。そこに未来感のあるビビッドな色を加える。
有名なSF映画の影響もあってか、この組み合わせが一般的な未来のカラーパターンとしての地位を確立しているようです。
よく見るとグラデーションする赤い抽斗。3杯のうちの向かって左と中央は仕切り板を赤にすることで、内部までポップな配色を楽しむことができます。
そして、コード穴が設けられた右側には、電子機器類の設置も可能。デザイン性に加え、AVボードとしての実用性も申し分ありません。
さて、実は1960~70年代の当時の人たちが考えたそう遠くない未来は、色以外の要素でも構成されていました。それが、曲線を多用した流線形とプラスチックや金属などの新素材です。
このローボードも金属製の脚を付けたことで、プラスチック・ウッド・スチールの異素材ミックスを叶えています。
ただ、フォルムは曲線ではなく直線的。丸みを帯びた有機的なデザインがスペースエイジ本来の姿であるならば、少しだけ王道を外れているのかもしれません。
でもこの直線が上品さを与えているのもまた事実。レトロ過ぎないからこそ、モダンなインテリアのアクセントとしても取り入れやすくなっているように思います。
宇宙への憧れを未来感とし、エネルギッシュな期待を込めて表現されたスペースエイジデザイン。思い描く未来へと突き進む、熱く前向きなスピリットを感じさせてくれます。
今回は、色・素材・フォルムのうちの2/3を満たすスペースエイジではありますが、放つオーラに遜色はありません。
未来は明るい。未来は希望にあふれている。ユーモラスでポップなレトロフューチャーは、いつの時代にも明るさと希望をもたらしてくれる存在です。