Skovby
EX Dinning Table
日照時間が短く、長い時間を家の中で過ごすことから、実用性と洗練されたデザインを併せ持つスタイルが編み出された北欧の家具たち。
とりわけデンマークで生み出された家具は無駄を削ぎ落したデザインと狂いのない造りから、木材が本来持つ魅力をたっぷりと感じられるスタイルで高い人気を誇ります。
本日はそんな同国で、90年以上にわたって家具作りに携わってきた老舗家具メーカーのテーブルが入荷しましたのでご紹介いたします。
特大の北欧ビンテージ
1933年にデンマーク東部で設立された家具メーカー「スコビー Skovby Mobelfabrik」は、家具職人の"ソルヴァルド・ラスムセン Thorvald Rasmussen"によって開かれた小さな家具工房でした。
しかし、自ら手掛けていたダイニング向けのテーブルやチェアが評判を呼んだことで1950年代には大規模な生産ラインを確保。
以降国外への輸出なども行うようになり海外への知名度も高い老舗家具ブランドとして知られるようになりました。
そんなスコビーのエクステンションテーブル、1960~70年代にかけて製造されたとみられる一台です。
シンプルで無駄のない直線的なシルエットと深みのある木肌が美しいテーブル。
先端に向けてテーパーのかかった脚がワイドな天板をしっかりと支えながらも、最小限の構造でスッキリと開放感のあるデザインになっています。
天然木にこだわって作られた同社の家具らしく、力強い杢目が表れた天板。
木本来の年輪が表れた板目にキメの細かい直線的な柾目の部材が組まれており、温かみのある木の表情を感じさせながらもモダンな風合いを感じさせます。
天板は収納されている追加の天板をそれぞれ引き出すことで延長が可能、両側を収納した180cmに片側を延長した250cm、そして両側を延長した最大の大きさはなんと320cmまでに。
最小の状態でも4~6人程度でお使いいただけるサイズ感ですが、最大まで延長すれば10人以上で集まってお食事をするといったシチュエーションにも余裕をもって対応できるワイドな一台です。
北欧家具というとチーク材を使った物が代表的ですが、こちらのテーブルに用いられているのは赤みがかった深みのある木肌が美しいローズウッド。
重厚感のある見た目の通り密度が高いことで虫や腐敗に強く、温度や湿度による狂いも少ないことから高級家具や楽器に古くから用いられてきました。
しかし違法な伐採や宅地開発によってその数が激減してしまったため、1990年代を境に各国の法律や国際的な条約で伐採が厳しく制限されたため、ローズウッドを用いた家具は中古市場でしか見ることのできない希少な一台となっています。
洗練されたデザインと機能性で日々の生活を豊かなものにすることに加え、長く使ってもその価値を失うことの無い高い耐久性をもつ家具作りに拘ったスコビーのエクステンションテーブル。
シンプルなシルエットとローズウッドで、北欧スタイルやミッドセンチュリーテイストのインテリア空間の気品ある主役になること間違いなしの一台です。
製造から半世紀以上経過してもその美しさを失うことのない、クラフトマンシップに満ちた一台をこの機会にぜひご検討ください。