Kai Kristiansen
NV31 dining chair
優美な曲線を描く背もたれに、有機的でリズムを含んだ洗練されたデザイン。
その独特の空気感を纏った佇まいは、北欧デザイン界の巨匠のひとり”Kai Kristiansen カイ・クリスチャンセン”の作品の一つです。
1956年にデザインされたこの”NV31”は同氏の代表作にも数えられ、その優美なシルエットは世界各国のファンを魅了してきました。
私個人的にも好きなデザイナーさんの代表作という事もあり、本日は喜び勇みご紹介させていただければと思います。
Designed by Kai Kristiansen
>>この商品の詳細を確認する
北欧デザイン黄金期に活躍した巨匠デザイナーの一人『Kai Kristiansen』。
1929年にデンマークで生まれ、1949年に王立芸術アカデミーに入学、デンマーク近代家具デザインの父と呼ばれた”コーア・クリント”に師事し、指物技術工の資格を取得。
1955年、同氏が26歳の時には既に自身のスタジオを構え、翌年1956年には世界に名を轟かせることになった世界的名作『No.42』をデザインします。
「見た目の美しさ、使いやすさ、人間工学に基づいていること、経済的で、環境に配慮していること。」をポリシーにその後も数々の名作を生み出してきました。
彼の作品はどこから見てもシルエットが美しく、流れるようなリズムを持ったデザインが特徴的です。
またデザインとしての完成度だけでなく、着座性にも拘り、日々の”座る”という行為を喜びに変えてくれる力があります。
このNV31にしても程よく体をホールドしてくれる柔らかな曲線を描く背もたれと、程よくテンションの効いた心地よい座面。奥まで確りと腰掛けられる構造から、見た目以上の快適性を持つ椅子となっており、カイクリスチャンセン本人も成功した椅子として気に入っているそうです。
ヴィンテージの「NV31」のフレームの素材はチーク、アフリカンチーク、オーク、ローズウッドのバリエーションがありますが、今回入荷した個体は深い杢目と煌めきを内包した木肌をもつローズウッド材。
カイクリスチャンセンの優美なデザインの中に静かに光るローズウッド材の綺麗な杢目は、確かな高級感をプラスしてくれ、品のある佇まいを演出してくれております。
現代では様々な張地バリエーションがあるNV31ですが、今回張地に選ばれているのはシックで落ち着いた雰囲気のダークブラウン。
どんなインテリアテイストにもマッチしやすく、永い時を共に過ごしても飽きの来ないシンプルながら大人の上質な空間と余裕を感じさせてくれる張地となっております。
そこに存在しているだけで北欧の風を空間に取り込んでくれ、優美でいて軽快なデザインが目を楽しませてくれるカイ・クリスチャンセンの”NV31"。
経年で綺麗に色付いたビンテージのローズウッド材の表情も相まって、ただならぬ存在感を纏った家具というより芸術作品に近いといっても過言ではない作品となっております。
是非その魅力を肌で感じてみて下さいませ。