Schou Andersen
Kai Kristiansen Design NV31 Dining Chair
"デザイン"が常に身近にあり、日常生活に溶け込む北欧の国々。
そんな環境で生まれる家具には、私たちの日々の生活をより良くする為のヒントが隠れています。
今回紹介の1点も日常に溶け込み、さり気ない瞬間のひとつひとつを少しだけ幸せなものにしてくれるであろう1点です。
毎日使うものだから
>>この商品の詳細を確認する
ボーエ・モーセンセンやハンス・J・ウェグナーと肩を並べ、「デンマーク家具デザインの父」とも呼ばれる偉大なデザイナー Kai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)。
こちらは同氏がデンマークの名工房"スコウアンデルセン Schou Andersen"の為、1956年にデザインした『NV31』ダイニングチェアです。
弧を描く背もたれからアームにかけての曲線が美しい1脚。
特筆すべきは前・横・後ろ、見る方向それぞれでその表情を変えるデザインでしょうか。
真正面から見ると、内側に入り込んだユニークな後ろ脚に目が行きます。
横から見た際にはアーム、背もたれ、座面の間に三角形が現れ、宙に浮いたような背もたれのデザインもお楽しみ頂けます。
後ろから見た際には後ろにせり出した脚の角度が際立ち、ダイニングテーブルに刺した際の美しさにも注目。
ウェグナーの「椅子に裏表があってはいけない。」と言う言葉を思い出させます。「全方向から美しく」と言うのは北欧デザインの鉄則なのかもしれません。
ハーフアームとも言い切れない程に控えめなアームですが、実はとっても扱い易いのです。テーブルに差し込む際には幕板に干渉しませんし、見た目もスッキリ。少し意外かもしれませんが、結構しっかりと肘を預ける事も出来ます。
フレームに使われるのは素朴な木目のオーク材。優しいグリーンのファブリックも相まって、なんとも温かみのある仕上がりです。
どんなインテリアともマッチし易く、長年使っても飽きの来ない素晴らしい材・カラーの組み合わせの個体かと思います。
現在国内のブランドでも復刻されている本モデル。国内での人気が高い事も、一目見てご納得頂けるかと思います。
椅子を引いて座って、ご飯を食べて椅子をしまう。こんな毎日行う何気ない動作だからこそ良いものを。きっと毎日の幸せが少し底上げされる、そんな感覚を肌で感じて頂けるかと思います。