George Nakashima
GRASS SEATED CHAIR
木匠と自分を称したジョージ・ナカシマ。
自然に対して畏敬と敬愛の念を抱き、技巧を駆使し、木の持つ美しさを活かす形を追求して家具を作り続けてきました。彼が生み出した家具は、20世紀工芸のひとつの頂点として世界的に高い評価を受けています。
そんな同氏の起源ともいえる初期プロダクト” GRASS SEATED CHAIR ”の当時物が入荷いたしました。
木匠による傑作

半世紀以上前にインドNID(National Institute of Design)で現地の職人と協力し、初の家具の現地生産に挑んだナカシマの記念すべき一脚。
木の心を聴き、特徴、性質を掴み、無垢の堅木の木目や割れ目、木肌をそのまま生かして、木の生命観を力強く蘇らせる。時代を超えて長く愛されるものを造る。そんな力強い信念と高い技術力で造られる同氏の家具は、どれも大自然の温もりと木々の生命力が宿る神秘的且つ美的感覚を刺激する美しい存在感を放つ逸品に。


その名の通りい草を用いたシートと、曲線・直線が美しいバランスの一脚です。
インドに自生しているローズウッド材(Dalbergia sissoo)とインドの蒸し暑い気候を配慮したグラスコードを使用した座面からなる造りは、まさに現地に合わせた工法とデザイン。
経過した年月によって色味や風合いが変わりやすいグラスコートは、現行のものでは決して見られないビンテージ特有の表情が堪りません。


曲木により緩やかな曲線を描くバックと程よいふくらみを持った6本のスポークからなるバックシートのデザインが、軽やかな抜け感と洗練された空気感を演出します。
三角形を思わせる絶妙なバランスの横顔もこのチェアの特徴です。正直横顔だけでなく、360°どこから見ても美しい...。

しっかり深い奥行と程よい箇所に位置するアーム。 コンパクトでありながら、快適に寛げる仕様です。

脚部も同様、繊細さと柔らかさを備えた軽快なデザイン。 しっかりとした強度と共に、空間に美しく佇まいます。

暗めな色味と絶妙なバランス感によって成り立つ繊細な造形が相まって、モダンでありながら民芸家具の様です。
後年の作品にみられる、丸、三角、四角の試行錯誤はこの一脚を出発点に生み出されたのでしょうか。
彼の、いやデザイン史の中でも重要な起点とも言える傑作。
一部展覧会などでしか実物を見ることが叶わない、歴史的価値のある極希少な作品です。











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