日本の古道具
関東長火鉢
下北沢店に『関東長火鉢 』なる物が入荷しました!
私の祖父母の家にも火鉢が、、、、、、ありませんでした。
なので、「火鉢って何?どうやって使うの?」ってず~っと思ってたんですよね。
せっかくの機会なので色々調べてみたのですが、火鉢ってとても素敵な物なんですね。
とにかく手のかかる道具ではありますが、使いこなせればとってもオシャレ。
調べていくうちにだんだん愛おしくなってきてしまいました。
>>この商品の詳細を確認する
そもそも火鉢とは、昭和30年頃まで暖をとるために使われていた古道具なんだそうです。
何となく調理器具なんだと思っていました。。。。
今回入荷した火鉢の様に、木製の物もあれば陶器や金属製の物もあるんだそうです。
個人的には、収納やギミックの多い木製の物がお気に入り。
特にこちらの火鉢、箱の四面から猫板に至るまで、欅無垢材とを黒檀を贅沢に使用しているんです。
欅材の独特な杢目である玉杢、波杢、筍杢といった多彩な表情が美しい、、、。
縁や把手には艶やかな深みを纏う黒檀を組み合わせていて、とても格調高い和な雰囲気に仕上がっています。
和な部屋には勿論の事、敢えて北欧モダンやナチュラルなテイストのお部屋に合わせても良さそう!
渋い!可愛い!!オシャレ!!!
火鉢を使用するには、まず備長炭と炭。これはどちらもホームセンターで手に入りますね。
一緒に火おこし器(備長炭を燃やすための鉄製鍋)やトング・灰ならしなんかも揃えておくと便利でしょう。
火おこし器に備長炭を入れたらガスコンロで火をおこします。(この時火元には注意しましょう)
備長炭に火が移り赤くなってきたら全体に火が行くように裏返します。この時、備長炭に火が付くまでに10分~15分程度かかるそうです。
火が付いたら、予めならして置いた灰の上に備長炭を並べます。
いやー。火をつけるだけでも工程が多い。
でも、手のかかる道具程、使いこなせるようになったら可愛く見えてくるものです。
備長炭を並べたら、付属の銅壺を上に置きます。
この銅壺、焼く・沸かす・蒸すが出来る超優れもの!
穴の開いた部分に五徳(鍋やヤカンなどを置くための輪の形をした器具)を置き、お好きな調理が出来ますよ!
まだまだこんなものじゃありません!
王冠の様な形状をした口に柄杓でお水を入れれば、炭の熱を受け湯になり蒸気が出ます。
(金属の溶出に伴う食中毒には要注意!ご使用の際は鍋などを上に置いて使いましょう)
その上に蒸籠を置けば激うまシュウマイの完成!なぜシュウマイ??笑
沸かしたお湯に徳利を入れて、熱燗なんてのも良いですね。粋だなぁ~。
本体の上部や側面には、抽斗などの収納が沢山備わっております。
房器具・調理器具としてだけでなく、収納家具として使えるのも魅力のひとつですね!
オール電化だ~システムなんちゃらだ~と、便利な物が増えた現在。何でも効率よく手っ取り早く済ませる事が正義って風潮ありますよね?
しかし、本当はもっと丁寧な暮らしを心がけた方が、心が豊かになるように思うんです。
『関東長火鉢 』は、使用するまでの工程も多いし、手入れも難しい。
でも、得られるものもとても多い。
炭のかおり、炭の燃える音、お湯の沸く音。そんな、のどかで幸せな空間を想像してみてください。
とってもすてきですよね。なんだか私も欲しくなってきました。
古民家暮らしや民芸家具の注目度が上がってきている現代。
お探しだった方やお好きな方へ、是非オススメしたい『関東長火鉢 』のご紹介でした!