Japan Vintage
水屋箪笥
幼い頃から、お寺や神社、お祭りのお囃子に囲まれて育ちました。
祖父母の家には神棚や畳、土間や床の間、庭にはお稲荷さんと鯉の池がある、まさに昔ながらの日本家屋。
そんな環境で過ごしたせいか、私にとって一番落ち着くのは「和」の空間です。
最近は部屋の家具を少しずつ和家具に揃え、自分らしい空間づくりを楽しんでいます。
そんな私が次に迎えたいと思っているのが、本や器、雑貨を収納する水屋箪笥。
「和箪笥は和室にしか合わない」と思われがちですが、実は和洋を問わず空間に馴染み、現代の暮らしにも自然と溶け込んでくれます。
今回は、そんな古き良き日本の水屋箪笥をご紹介します。
暮らしに、和の余白を

今回ご紹介するのは、長い年月を経て味わいを深めた古い水屋箪笥。
ところで、「水屋」という言葉をご存じでしょうか。
もともとは茶の湯において、準備や後片付けを行う部屋、あるいはそこで使用する道具を指す言葉でした。
その後、一般住宅では台所を「水屋」と呼ぶようになり、そこで使われる食器棚を「水屋箪笥」と呼ぶようになったと言われています。
日本の暮らしの歴史が、その名前にも息づいている家具です。

水屋箪笥は、食器棚としてはもちろん、調理道具や本、雑貨、コレクションの収納にも活躍します。
当時の陶器は、現代のような軽量なものではなく、ずっしりと重みのあるものが一般的でした。壺や木箱に収められた器など、大きく重量のあるものを収納することも多かったことでしょう。
そうした暮らしを支えるため、水屋箪笥は頑丈につくられています。
そして、その丈夫さがあったからこそ、長い年月を越え、今なお私たちのもとへ受け継がれてきたのかもしれません。


おすすめしたい理由のひとつが、この落ち着いたマットブラックの佇まい。
長い年月をかけて木の柔らかな部分が少しずつ摩耗し、硬い部分だけが残ることで生まれた凹凸は、まるで日本の伝統技法「浮造り(うづくり)」が施されたかのような味わい深い表情を見せてくれます。
墨色に近いマットな黒は、重厚感がありながらも重たくなりすぎず、空間を引き締める存在感があります。
一方で、内側には杉本来の色味が残されているため、ガラス戸越しに光をやわらかく反射し、軽やかな抜け感も感じさせてくれます。


ガラス戸には、お気に入りの器や雑貨を飾るように収納し、四杯の抽斗には生活感の出やすい小物をすっきりと。
「見せる収納」と「隠す収納」を使い分けられることで、収納するものによってさまざまな表情を楽しめるのも魅力です。
材には、古家具では定番ともいえる杉材を使用。
比較的軽量な木材であるため、古家具でありながら移動や模様替えもしやすく、日々の暮らしにも取り入れやすい一台となっています。


新しい素材がまだ多くなかった時代、無垢材をふんだんに使い、実用性を大切にしながらつくられた和家具たち。
住まいが変わるたびに家具を気軽に動かす現代の暮らしでは、少し扱いづらい場面もあるかもしれません。
それでも近年は、レトロブームの影響もあり、若い世代を中心に日本の古い和家具を暮らしに取り入れる方が増えているように感じます。

畳の部屋や古い日本家屋に足を踏み入れたとき、どこか懐かしく、心が落ち着くように感じることがあります。
時代が移り変わっても、日本人の暮らしの記憶や美意識は、今も私たちの中に息づいているのかもしれません。
この水屋箪笥もまた、そんな日本の風景や時間を、これからの暮らしへと静かに繋いでくれる一台です。































美しい北欧の名品
曲線が魅せる美しい曲木
時代を表現したポストモダン
感性を刺激するデザイナーズ
想いを馳せたスペースエイジ
魅力が詰まったレトロポップ
日本の民芸アイテム
やすらぎを感じるクラフト家具
ヴィンテージ家具の商品一覧へ
日本のヴィンテージ
米国のヴィンテージ
北欧のヴィンテージ
西欧のヴィンテージ家具
西欧のアンティーク家具
各国のヴィンテージ家具








商品保管サービスについて