紀伊國屋商店
船トランク
ものは時代を映す鏡。
様々な要因が重なり現代にまで残されたビンテージもまたそのひとつ。
見知らぬ過去を伝えてくれるのは、教科書や映像ではなく、その時代を実際に過ごしたもの自身です。
経年が与えた価値と希少性は勿論ですが、時に感じさせる、時代や歴史の匂いこそビンテージの魅力なのではないでしょうか。
本日は圧倒的な存在感を放つ、日本のビンテージの逸品をご紹介させて頂きます。
船上の歴史
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今回入荷したのは船旅で使われていたであろう日本の古い船トランク。
なんとも形容しがたい独特の雰囲気が時代や歴史と共に深い緊張感を感じさせます。
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重厚な佇まいが魅力の船トランクですが、これは長い船旅に耐えるための仕様。
どんな衝撃にも耐えうる抜群の強度が与えられたトランクだからこそ現代に残ったのかもしれません。
部厚い革と鉄板がその堅牢さを物語っています。
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稀にビンテージ市場で見かける船トランクですが、今回入荷したトランクは他にはないギミックが。
一見大ぶりなビンテージトランクですが、蓋を開けることで抽斗が現れる仕組みになっています。
抽斗の独特のサイズ感は、恐らく和装が大半だった時代の仕様。
和製のワードローブトランクといったところでしょうか。
トランクとしての存在感もさることながら、この仕組みには圧巻です。
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木材と鉄、革を用いた重厚な作りに上品さを与える装飾も特筆すべき点。
至る所に散りばめられた真鍮の装飾はあまりにも繊細で美しく職人の強い拘りを思わせます。
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トランク内部には紀伊國屋商店の文字が。
江戸時代中期の半ば、伝説的な豪商・紀伊國屋文左衛門が創業したという商店、紀伊國屋で取り扱われていたのでしょうか。
今は無き東京市の表記も時代を感じさせます。
東京市があったのは1889年(明治22年)から1943年(昭和18年)なのでその間に作られたものというのは確かな様です。
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旅を共にし、衣類や私物を運ぶ為に作られた船トランク。
軽くて丈夫な新素材の開発により現代でいう旅行はとても気軽なものになりました。
海を渡るという事はこの上なく大事であったのだと、このトランクが教えてくれます。
どのくらいの時間を船上で過ごしたのでしょうか。
錆びた鉄と傷が物語る時間と歴史に、ふと耳を傾けたくなります。
非常に希少な逸品が入荷いたしました。
自由が丘店にて展示しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。