C.W.S.LTD CABINET FACTORY
Window cabinet
当時の風土や文化、嗜好を含むビンテージ。
見た目の良さや経年により味を増した特有の風合いも魅力ですが、見知らぬ過去に想いを馳せるというのもまたビンテージの魅力といえます。
中でも他にない魅力を放つイギリスのビンテージ。
伝統を重んじる文化が根強いイギリスは古い家具も何世代にも渡って大切に使い続ける習慣があるそう。
そういった背景も関係して現代にまで引き継がれているのかもしれません。
本日紹介させて頂くのは時間と品格を感じさせるビンテージの逸品です。
経年の深み
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堂々とした佇まいとディティールから感じさせる気品。
そして月日を感じさせる木材の経年。
重厚感と繊細さの融合は英国スタイルの家具が持つ特徴といえます。
このキャビネットを手掛けたのはロンドンの家具メーカー“C.W.S.LTD CABINET FACTORY”。
現存しない工房ですがミッドセンチュリー期前後に多くの名品を残しています。
それらに共通するのは高い木工技術を思わせるディティールと強い存在感を放つ素材感。
これらが放つ気品はまさに英国が生んだ家具スタイルと言えます。
背面にはLloyd’s Antiquesの焼き印が。
このキャビネットが良質なアンティークである証拠です。
傷は補修し壊れたら直し使い続ける。
ヨーロッパ特有のこの文化を届けると共に”Save the Antiques”の名のもと多くの名品を取り扱うロイズアンティークスがこのキャビネットを扱っていたことが分かります。
重厚かつ高級な雰囲気は三大銘木の一つと言われるマホガニー材によるもの。
堅牢ながら美しい経年変化を見せるマホガニーは長く使われる家具に適した材でした。
経年が磨いた赤褐色の木色は人の手で作り出せるものではありません。
素材の堅牢さと高い技術が融合することで美しいビンテージに育て上げられています。
細部に施されたディティールもイギリスアンティークならでは。
繊細な彫刻は美しくマホガニーの重厚感を引き立てます。
文化や嗜好性、当時のスタイルを思わせる箇所でもあります。
家具は人が使わないとかえって朽ちてしまうことも。
誰かの生活の一部になり、その人の手が加わる。
使うことで壊れた箇所は直してまた使う。
こうして家具はビンテージとなり語り継がれていきます。
目の前にある深みより、これまでを想像しながら使いたい逸品です。