Steiner
Tulip Chair
本日は金属なのに驚くほど優美で、鈍く光るアルミの質感に誰もが目を奪われるピエール・ガーリッシュの名作" シュタイナー / Steiner "『 チューリップチェア Tulip Chair 』のご紹介♪
銀殻のペタル

ジャン・プルーヴェらと並び、20世紀フランスのモダニズムを牽引したピエール・ガーリッシュ。戦後復興に沸くフランスで、新しい集合住宅で行き場をなくしたクラシック家具に代わり、彼が目指したのは、一般家庭の暮らしに寄り添う「デザインの民主化」でした。合理性と美の高度な融合。それこそが彼が生涯をかけて追い求めた、インダストリアルデザインの理想郷です。


「これ以上、何も引けないところまで削ぎ落とすこと」
ピエール・ガーリッシュの家具デザインは、過去の重厚な装飾主義に対する、静かな反旗でした。素材が持つ素朴な強さを信じ、線の一本、面の一枚にまで役割を持たせる。その誠実な美学が、この椅子の輪郭を決定づけています。


本来は「芯材」として隠されるはずだったアルミナム。その衣服を削ぎ取ったとき、この椅子の本当の命が始まりました。半世紀前の布を脱ぎ捨てて現れたのは、鈍く光るアルミの「結晶」でした。
目を追えば植物のように優美なカタチ。触れればひんやりと冷たく硬い。この資格と触覚の心地よい裏切りこそが、最大の魅力です。インダストリアルの冷たさと柔らかな線。相反する二面性が空間で静かに共鳴し、一脚の彫刻として新たな時を刻み始めます。

部屋の隅にポツリと置かれたその一脚は、言葉以上に多くを語ります。光を弾き、影を編む、銀色の佇まい。線を極限まで細くしたスチール脚が、重厚なアルミシェルをまるで宙に浮かぶ花びらのように見せ、空間に置くだけでそこを美術館のような静寂で満たします。
1950年代のフランスで、新しい未来のライフスタイルを夢見て作られた形。それは過去のアンティークではなく、今もなおモダン空間の最前線で輝きを放つ「普遍のシルエット」です。

硬質な結晶 柔らかな線
金属が奏でる 有機の旋律































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