SIKI FURNITURE North Ottoman/Stool with Kvadrat Fabric
昨日はひたすらに暖かく、言ってしまえばぬるいくらいのお日取りでした。 天気予報によると今日は少し冬に戻り、そして明日は真冬に戻るらしいとの事。明日は暖かい恰好で参りましょう。 冬が戻っても自分の身体で春の訪れを感じると、人の心は春へ向くもの。 ひたすらに暖かさを求めていたアイテム探しの目線も、軽やかな物へと移ってゆきます。 今回のご紹介はそんな新鮮な目線にピッタリのアイテム。 宜しければ最後までお付き合い下さいませ。存在感を確かにする、テキスタイルのチカラ
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今回はオットマン/スツール。
ソファに腰かけた際に使う足置きという役割が一般的ではありますが、単品でも勿論腰掛けとしてお使いいただけます。
突然ですがオットマンというのは不思議な響きです。
良い機会とその語源を探ると、18世紀頃に強い勢力であったオスマン帝国のスペル"Ottoman"を英語読みしたのがその始まりとの事。
遊牧を営む人々が多く存在した土地柄では移動も多く、重厚なものよりもいたって機能的な家具が好まれていました。
当時の帝国で使われていた背もたれなしのソファ。それが年月を経て家具の名称になったと考えると興味深いものがありますね。
九州の福岡市から大分へ向かって真っすぐ伸びる国道386号。幹線沿いにある柿原という場所で1970年から家具を作り続けているシキファニチア。
シキファニチアが手掛けた今回のオットマンは丁寧に作られている事が見て触って分かる1脚。その細部をご紹介致しましょう。
フレームの素材はオークの無垢材。家具として使用するにふさわしい強度は勿論、その豊かな木目からくる表情はお好きな方が多い樹種。
その表情を楽しむためもあってかカドをビシッと立たせたアイテムが一般的ですが、今回のオットマンはとても柔らかな印象です。
厚みのある座面がゆったりとカーブを描いている事もありますが、やはりフレームが柔らかく面取りされているのが大きな理由と言えそうです。
脚部のテーパー(絞り具合)もストレートではなく膨らみを持たせているので、日本らしい実用・見た目揃って「安心」を感じられる風貌に。
デザインを楽しみたいけどそっと扱わないといけない。そんな心配が要らないのは国産家具らしい素敵なポイントですね。
そして使われているファブリックも気になるところ。スペシャルな生地はデンマークの老舗クヴァドラ社によるもの。
テキスタイルデザインは絶大な人気を誇る日本のファッションデザイナー、皆川明さんです。
クリスタルフィールドというシリーズ名のファブリック。四角いマス目の中に鉱物の結晶をイメージしたかのような直線が走っています。
わずかに紫を感じさせるブルーにシックなグレーの2色が、囲まれ、流れ、リズムを変えて出来ている織り目。
実はもとになっているパターンは2種類のみ。それを90度180度転回させるだけでこの複雑な印象を生み出している。そしてパターンの中には織り目によるさらなるパターンが。アイデアが効いていますね。
目の立った生地は老舗の実力を感じる肌離れのよいさっぱりとした触り心地。そして3.5センチ厚のウレタンクッションと組み合わさった座り心地はオットマンの枠に収めるのがもったいないくらい。
背もたれを使わない方、取り回し優先の方はもちろんお勧めできます。ベランダでほっとしたり、玄関に置いてあってもgood。
もし私がお邪魔したお家でこのオットマンを出されたら、それだけで株が上がってしまうでしょう。おススメしたいこの塩梅、伝わっておりますでしょうか。
皆川さんが手掛けたアイテムは旅立ってゆくのが毎度早くなっております。
シキファニチアの実力をブラッシュアップさせる、衣をまとった1脚。気になる方はどうぞお早目にご検討ください。











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