Sika Design
Charles Stool
ここ数日気温はそれほど高くないはずなのに、湿度のせいか暑さを感じる日が続いています。
空は高く秋の模様なのに、べたべたする肌が夏を忘れさせてくれません。
それでも八月はもう終わり。日差しが心地よく感じられる季節は確かに近づいております。
そんな日常にピッタリなスツールを今回はご紹介。
宜しければ最後までお付き合い下さいませ。
クラフトファニチャーも進化する
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今回はシカデザインから古材を使用したスツール。
シカデザイン。とても特徴的な名前です。日本のブランドかと思いましたが実は1950年から続くデンマークの老舗ブランドとの事(シカという響きは日本語の鹿を由来としているそうです)。
ラタン編み(籐)の家具を中心に高い評価を得ており、アクタス等でも取り扱いのある人気ブランドです。
軽さがあり、優雅に跳ねるシカの姿。創業者が思い描いたイメージを今でも家具に感じる事が出来ます。
今回はチャールズというシリーズ名がついたスツール。シカデザインのアイテムはロジャーやソフィー、ルーカスと名前が付いているものが多くあり楽しいのですが、チャールズはその中で言うならしっかり者のような印象を与えてくれます。
その理由はスツールに使われた材料、チーク古材のため。
1970年に新しい材料や表現を求めてシカデザインは東南アジアに拠点を設けていますが、そこには良質なラタンの他に最高品質と呼ばれるチーク材がありました。強度があり、豊富な油分から水気や虫害等にも強いチークは古来から現地の建築材や船の構造材として使用されてきた材料です。
時間の経過とともに色づく経年変化は他の木材と比べても顕著で、ミッドセンチュリーと呼ばれる北欧家具の黄金時代には多くのチーク材が東南アジアから輸入されそして使用されています。
座面両端の最も厚いところでは5.5センチと安心して使えるたっぷりの材料が使用されていますが、すっきりとした佇まいは端正な仕事の証。
足が掛かる前後の貫はそのままに左右の貫を引き上げる事で見た目の重心を変え、材の太さからくる重さを軽減。
身が詰まっていながらも木目はどこか控えめ。そしてパーツを繋ぎ合わせる木釘も悪目立ちをしない小振りなものが使われています。
古材の魅力だけでもない、手作りの家具の魅力だけでもない。
素材が持つポテンシャル、ハンドメイドの温かみ、お部屋に馴染むデザインのバランスを高めながら練り上げられたアイテム。
なるほど、人気になるのにも頷いてしまうクオリティです。
お部屋の開いた場所にポンと置いても様になるスツール。もちろん座り心地もホッと出来る温もりのあるものです。
サイドテーブルみたいに使っても良し、グリーンを置けば瑞々しい雰囲気も楽しめます。
日々働き、少しずつ積み重なるストレス。
このスツールに腰かけ木の手触りを感じて、何も考えずに空を眺めたら。イヤな気持ちも空に溶けていってしまいそうな気がします。
誰かのために隅々まで考え尽くしてくれる人がいる。そんな嬉しさを感じられるスツール。
お探しの方は、是非この機会にいかがでしょうか。