サルテリーニ Salterini オレンジスライス Orange Slice ガーデンチェア ワイヤーチェア ブラック Maurizio Tempestini イタリアビンテージ ~椅子マニアへ捧ぐ~

UPDATE: STAFF:桃太
サルテリーニ Salterini オレンジスライス Orange Slice ガーデンチェア ワイヤーチェア ブラック Maurizio Tempestini イタリアビンテージ ~椅子マニアへ捧ぐ~

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Salterini Orange Slice Garden chair

名だたるデザイナーズ家具とか、稀少なアイテムとか これだけ毎日家具の入荷があっても、定期的に見たこともないような家具が目の前に現れます。 マニアには遠く及ばないものの、こういった業界にいると、 『この家具は何となく見たことがある』とか『ここの造りはあのブランドっぽいな』とか、見た目から何かしらのヒントを得られるものですが、今回はさっぱりでした。 プロとしてどうなのかと言われちゃいそうですが、ウェグナーだけでも500脚以上のデザインを手掛けたと云われているのですから(製品化されているのは一部ですが)、そりゃお目に掛かった事が無いアイテムもあるわけです。 いやはや毎日が勉強。ありがたい限りでございます。

椅子マニアへ捧ぐ

>>この商品の詳細を確認する こちらは、1934年創業のアメリカ“ Salterini/サルテリーニ“社より販売されていたガーデンファニチャーの一つ。 サルテリーニはイタリア人の“John B. Salterini / ジョン サルテリーニ”(1928–52)が立ち上げた、自身の名を冠したインテリアブランドです。 イタリアからニューヨークへ渡り、ガーデン用の家具を中心にテーブルや椅子から寝椅子、オットマン、ベンチ等、様々なアイテムを製造・販売していたサルテリーニ。 1900年代に最盛期を迎えたゴシックリバイバル(中世ゴシック様式の装飾や建築形態を復興しようとする動き)と、対照的なアールデコ様式の影響を等しく受けた同社の家具は、ブドウの葉や蔓等の有機的な装飾と幾何学的なデザインを組み合わせた独特な物が多く見受けられました。 戦後の繁栄と余暇の波及により、スタイリッシュな屋外用家具を備えた中庭付きの家が増えた第二次世界大戦の後、 サルテリーニは自由なデザインが可能な鍛造鉄(ロートアイアン)製の高級手作り家具を販売すると共に、その家具の屋内での使用を勧めたそうです。 同氏のモノづくりに対する独創的なスタイルやデザインは、当時の富裕層を魅了したそうな。 こちらの椅子は、そんなサルテリーニの為にイタリアの建築家 兼 工業デザイナーである『Maurizio Tempestini / マウリツィオ・テンペスティーニ』(1908ー1960)がデザインしたもの。 鍛造鉄で作られていながら、繭のような柔らかさを感じさせる背もたれと座面。 ガーデンチェアである事を忘れさせるほどにアーティスティックで、お部屋の1ピースとして十分通用する存在感を放っています。 “Pierre Paulin / ピエール・ポラン”のオレンジスライスチェアや“Arne Jacobsen/アルネ・ヤコブセン”のスワンチェア等のデザインを考えると、このマウリツィオのデザインというのは、後に絶大な影響を与えているのではないでしょうか。 こうしたバックボーンを加味した上で改めて見ると、このチェアが更に素晴らしく見えてきます。 是非とも椅子マニアの方に手に入れて頂きたい一脚。 製造より60年以上経過しているにも関わらず、塗装の光沢が艶々としているところを見ると、どこかのタイミングで塗り直しがされているのかも知れません。 国内での流通は極めて少ない上に、これほど状態の良いものは大変珍しく、コレクターの方にもオススメの逸品です。

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