KOTOBUKI
FRP Side Chair
家具について絶賛勉強中のわたくし。毎朝、初めて触れる様々な家具を掃除しながら日々刺激を受けております。そんなド素人の自分でも目を惹く渋くて美しい逸品が入荷いたしました。本日はそちらをご紹介?いや、一緒に詳しく観察していきましょう!
デザインの本質ここにあり?
今回一緒に見ていきたいのは、代表作“バタフライスツール”で知られる日本を代表するインダストリアルデザイナー、柳宗理。彼が手掛けコトブキから発表されたFRP製のチェアです。
柳宗理。。もちろん知っております。実は先日、彼のケーキフォークを購入しそれで和菓子を食べてみました。なんだかいつもより美味しかった気がします。。。!
そんな話はさて置き、こちらのチェア、1969年に発表されたそうです。戦後間もないなか製造されたとは思えない優れたデザイン性ですね。
こちらがデザインされた当時は同じFRP製の椅子が他にもありました。有名なところで言えば、チャールズ&レイ・イームズ先生のシェルチェアでしょうか。それらの多くは強度を出すために外周の縁を裏側に折り返す手法が取り入れられておりました。ただし柳氏は従来のものよりできるだけスッキリとシャープにしたいという思いがあったそうです。その結果、折り返しは取り入れずに座の後ろ側に膨らみを作り出すことでシェルの強度を上げました。
造り手のブレのない必要なこだわりがそのまま形となり、唯一無二の特徴となる。いやぁ、、美しい。本質的なモノの生まれ方ですね。
さあ、まだまだ見ていきたいところはあります。。 続いては、この美しい深みのある赤いシェル。こちらは特注のカラーだそうです。現在多く見かける白のものと比べてより存在感がありつい見惚れちゃいます。ファブリックに関しては新しいものに張り替えているため状態はベリーグッドです。カラーはグレーの2トーンと赤の2トーン。どちらも渋くてかっこいい。。。
椅子において大事な座り心地ですが、座面の丸みがお尻にいい感じにフィットしてこれまたグッド。小柄な日本人向けなのでしょうか、座ったサイズ感はコンパクトで収まりが良いように思いました。背もたれの方は適度なしなりがある一方、脚はガチガチの安定感があります。個人的にこの対比がなんだか良い!ってなりました。
さてここまで一緒に観察していきましたが、皆様どうでしょうか。私はこのサイドチェア好きになりました。モノを知るとやっぱり愛着が湧いてしまうものですねぇ。。
もし今回気になった方がいらっしゃいましたら是非店頭にてチェックしていただきたいです!実際見るとさらに好きになっちゃいます。マジです。
あ、あと最後に、これスタッキングできます。推しポイントです。