KOSTA BODA
RIO FACE GLASS BASE
本日は鮮やかな色彩表現と型吹きによる立体感が、ガラス造形でしか出来ない独特の表情を醸し出す" コスタボダ / KOSTA BODA "『 RIO FACE GLASS BASE 』のご紹介♪
手間のかかる本気の遊び
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" コスタボダ / KOSTA BODA "は、その前身でガラスメーカーとして最古の歴史を誇る1742年創業の老舗メーカー「コスタ / KOSTA」社より始まり、1971年「ボダ / BODA」社と合併する事により現代の社名となりました。脈々と受け継がれる熟練職人の高い技術力と多くのデザイナーの発想力により生まれる高い芸術性は、国内外で評価され、母国スウェーデンの王室でも使用されています。
こちらは1972年に入社し以来、栄誉ある数多くの賞を受賞した同社専属のガラスデザイナー"シェル・エングマン / Kjell Engman "によるデザイン。動物や音楽よりインスピレーションを受けて創造される数多くのオブジェやガラス器は、実用向きのオーソドックスな形状から、造形表現を重視したウィットに富んだデザインまで様々。特にフラワーベースのデザインにおいては、機能性と芸術性の両方が同居したアイテムが多く存在しています。
”RIO FACE GLASS BASE”は、人の顔をモチーフにした型吹きによるフラワーベース。コミカルなすまし顔の様な、または南米やアフリカの民族仮面を彷彿とさせ、北欧スウェーデンというよりも、どこか原始的な印象を醸し出しています。
ガラスは透明・半透明・不透明、無色、多色等、その素材の特性上、他の如何なる素材よりも表現技法が多く、また人工物故に技術的な鍛錬は非常に困難な分野です。
また溶解炉より吹き棹に巻き取られる工程の中で、何回にも分けてガラスを被せていく為、透明部分はひとつの塊に見えますが実は層が出来ています。パウダーガラス等をまぶし、其々の層で異なる表現をする事で、複雑且つ奥行きのある色彩表現が完成します。
パウダーガラスによる色表現の中に透明のギザギザした模様が見られます。詳しい製造法については不明ですが、おそらくこれは元々全体に色がまぶされており、一度ガラス玉の状態で冷却された後、サンドブラスト等の技法を用いて、表面の色を削り取る大きな手間が掛かっているかもしれません。長い製造工程の中で、一瞬でも気を抜くと割れてしまう為、技術力は勿論、途方もない忍耐力が必要。短気な人や面倒くさがりの人では絶対になしえないフルマラソンです。
ヴェネツィアのムラーノ島の様に、なかば監禁の様にガラス職人をガラス工場に隔離し、門外不出の伝統技術として守られてきたガラス製法。故に「グラスアート」として、オブジェの様な自由な造形が生まれるようになったのは本当にここ近年の話です。今でも半分工芸・半分アートの様な作品は、ガラス作家個人の規模でも多く見受けられますが、限られた設備とそれに準じた作品のサイズ感。様々な制限のある中で、技術力と発想力は試されているように感じます。
これを" 花瓶と捉えるか、オブジェと捉えるか "は正にそれを目にした貴方次第!元々自然界には存在せず、ある時偶然により誕生した人工素材は、長い技法探究の歴史と作り手の遊び心により私たちの想像力を掻き立てる存在となりました。
「どうやって作ったんだろう?」も含めて、色々観て楽しめるユニークな逸品。お部屋の飾り棚を彩るアイテムとして如何でしょうか?中古市場でも流通は少なく、現品限りの在庫となりますので、是非この機会をお見逃しなく!ご注文はお早めに♪