GETAMA
GE260
1899年、デンマーク北ユトランド州に位置する海近くの町ゲステッドに設立したゲタマ社。
創業当初は海藻を詰め物として用いたマットレスの製造を行っており、「ゲステッド/Gedsted」「海藻/ Tang」「マットレス/Mattres」の頭文字を取ってゲタマ/GETAMAと名付けられました。
そんなゲタマ社が世界に知られる理由の1つとして、北欧家具界の巨匠、ハンス・J・ウェグナーと共同開発した家具を多く製造していることが挙げられます。
本日ご紹介するのも、ウェグナーとゲタマ社が二人三脚で手掛けた名作と名高いアイテムです。是非最後までお付き合い下さいませ!
シャープにリラックス
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今回入荷したのは1950年にデザインされたGE260。ゲタマ社とウェグナーの共同開発最初期のプロダクトです。
ウェグナーと言えばYチェアのようなダイニングチェアやデイベッドのような3人掛けソファ、はたまたダイニングテーブルなど、多作家なだけあって思い浮かぶ作品も人によって異なると思いますが、GE260は1人掛けのイージーチェア。
ご家族みんなで使う家具、というよりは、贅沢な1人での時間をより豊かにしてくれるような特別感溢れる家具です。
やはりウェグナーデザインが真骨頂を発揮するのは横顔ですね。さらりとラフに描かれたようなアウトラインでありながら心に残る佇まいはお見事です。
GE260よりも3年あとに作られたGE290との明確な違いはフレームの構造とクッションの厚さでしょうか。GE290は背もたれがすのこ状になっているのに対して、GE260はアームとレッグのみで構成された至ってシンプルな造り。クッションも半分以下の薄さです。
ふっくらとしたクッションのGE290とは対照的に、クッションとフレームの厚さにそこまで差を付けないことで都会的な印象に仕上げています。
無垢材フレームの面積が広い方がお好みの方もいらっしゃると思いますが、個人的にはこのファブリックを全面に押し出した後ろ姿が潔くて好きです。
クッション部分はもともとマットレスの製造会社なだけあって、柔らかすぎず硬すぎない感触で長時間の着座も疲れません。背もたれ・座面共に緩やかなカーブが付き、身体を優しく包むような座り心地です。
傾斜に関してはGE290よりも浅く、軽食をつまみながらの読書や映画鑑賞も行えます。姿勢を崩しきらない方がリラックスできるという方におすすめです。
また今回入荷したのはフレームにオーク材が使われた仕様のもの。彩度の高い褐色に虎斑模様もしっかりとあり、柔らかなフォルムのアームとの相性は抜群です。
ファブリックのグレーカラーはどこかフォーマルな印象ですが、オーク材フレームと組み合わせることでカジュアルで馴染みやすい雰囲気に。
360度どこから見てもその美しさは変わることなく、またシャープさと温もりを兼ね揃えているのもお部屋に取り入れやすいポイントの1つかと思います。
本日ご紹介したのは、ゲタマ社とウェグナーの共同開発によるGE260でした。
ウェグナーの尽きない探求心を、ゲタマ社の確かな技術によって実現した名作です。
憧れのウェグナーデザインのイージーチェアで、自分だけの寛ぎスペースを叶えてみてはいかがでしょうか?