GETAMA
GE240

本日は、20世紀の北欧デザインを牽引してきた巨匠ハンス・J・ウェグナー1955年の名作、半世紀以上が経過した今日でも色褪せる事のない美しいフォルムで、世界中のインテリアファンを虜にするGETAMA社『 GE240 3人掛け ソファ 』のご紹介♪

北欧ファン垂涎の希少ビンテージ

GETAMA社は1899年、デンマークの街ギズステズ（Gedsted）にてマットレス（Mattres）の専門メーカーとして創業。現在はスプリングやウレタンフォームを使用していますが、当時は詰め物に海藻（Tang）を使っていた事から、其々の頭文字を取って「GETAMA」という社名が付けられました。

デザインを手掛けたのはYチェアでもお馴染み、北欧デンマークの鬼才ハンス・J・ウェグナー。生涯で500点以上もの膨大な数の椅子を誕生させ、その殆どが名作と呼ばれています。13歳の頃より家具職人として修業を始め、その4年後には指物師マイスターの資格を取得。木に触れ、素材の特性を知りながら培った家具製造の経験が、同氏のデザインの基礎となっています。

ウェグナー作品の中でソファと云えば、まず挙げられるのがGE290。目を惹く幅約10cmのフラットなアームが特徴ですが、こちらのGE240は、フレームを丸く削り植物の様な有機的なシルエットが際立った北欧らしいデザイン。温かみある色合いも相俟って自然本来の表情を感じ取る事が出来ます。見た目のすっきりとした印象は勿論、横幅もGE290と比べると約7cm程小さく、コーディネートも比較的容易に行えます。アームのシルエットから別名「シガーソファ（葉巻タバコ）」とも呼ばれており、現行品は無い為、ビンテージ品しか手に入らない貴重品です。

フレームは2種の異なる木材を組み合わせた珍しい構造。メインフレームには木材にははっきりとした木目や細かな道管、独特の虎斑模様により複雑な表情を生み出し「森の王」の異名を持つオーク無垢材を使用しています。またアーム部には世界三大銘木のひとつチーク無垢材を使用し、思わず手で撫でてしまう心地よい木肌となっております。

今回の張地はデンマーク北部ティストラップ（Tylstrup）にて1949年に創業したファブリックブランド" デニッシュアートウィーヴィング / Danish Art Weaving "の代表的な生地で、ウール(梳毛)74%、ポリエステル17%、コットン9%で作られた『 ウド ストライプ4 / Urd Stripe4 』。梳毛（そもう）とは、デンマークの伝統技法で長いウール繊維を紡いだ糸の事です。

同社製品はストライプ柄が多く、元々創業者のひとりメアリー・クリスチャンセンが趣味で集めていたデンマーク伝統の織物「オルマダグ / olmerdug」に、もう一人の創設者ピーター・ケルデンセンがビジネスの可能性を感じた事がはじまり。第二次世界大戦後の家具の需要とバウハウスの流れを汲むモダンデザインが同国に影響を与えてきた時期と重なり、ハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユールの椅子やソファの張地の製造メーカーとしても、国内外で高い評価を受けました。

赤みを帯びたブラウン色のウッドフレームに対し、反対色の彩度を抑えたブルー系のミックスファブリックがカラーコントラストを演出し、シックで大人びた雰囲気を醸し出してくれます。またスクエアクッションのフラットな面に対して、太さと間隔の異なる白糸が縦のラインで施され、印象が単調にならない様、リズムが加えられています。Danish Art Weaving社製の柄のあるファブリックを使用したGETAMA社のソファは、ビンテージの流通量を考えても大変貴重です。

幅174cmの広々としたシートは大人3名でもゆったり座れます。沈み込み過ぎず適度な反発があるスプリングクッションは、身体を確りとした着座を可能に。背座共にやや傾斜した構造で身体を委ね楽な姿勢で寛ぐ事が出来ます。

映画鑑賞やスポーツ観戦等、長時間の着座に対しても姿勢が崩れづらく身体への負担を軽減してくれます。元々マットレスメーカーであった事もあり、座り心地に妥協なく作られた逸品です。クッションは6つに分かれ、フレーム本体から取り外し可能なので、溝に溜まった埃等、定期的なお掃除も簡単に行えます。

GE240はこれまで一人掛けのイージーチェアは過去に何度か入荷がありましたが、3人掛けソファは今回が初めて。張地の価値も含めて、北欧ファン必見のビンテージアイテムとなります。また今回はGE240のオットマンも同時に入荷しております。ソファと色は異なりますが、フレームにビーチ材が使用されているものは、生産数を考えてもとても希少で、中古市場でも中々お目にかかれない逸品です。あわせてご検討頂ければと思います。是非この機会お見逃しなく。ご注文はお早めに♪