GETAMA GE240 Easy Chair

こんばんは、今日の夜から明日の明け方にかけて雪が予報されています。 今冬はかなり暖かいので、首をすくめるような寒さは今朝初めて感じたのですが、冬らしさを、毎年感じている事を感じないという怖さがあるのだと、初めて気が付きました。 一個人として出来る事は限られますが、現在広く知れる情報から省エネを心掛けるのは勿論、自分で納得が出来る様に調べて行動する段階なのかとも考える今日この頃です。 何気なく「ノーマル」に通り過ぎてしまう日常だからこそ、いろんな思い出を詰めて充実した人生にする事が大切だと思いませんか？ 今回ご紹介するのは、そんなあなたにお勧めの逸品です。

ノーマルの先、ミニマルの基

>>この商品の詳細を確認する デザイナーはハンス・J・ウェグナー。紛う事なきデンマークデザインの巨匠です。 建築物のデザインも行っておりますが、特筆すべきは家具のデザインの多さ。椅子だけでも生涯に500脚以上をデザインし、中国民代の椅子（圏椅）をリデザインして生まれたYチェア（CH24）は世界一販売された椅子の一つとしても有名です。 1955年にデザインされたこのイージーチェアはゲタマ（GETAMA）社より販売されたもの。GE-240の"GE"はゲタマの頭文字からとられています。他に2シーターや3シーターのものも存在しているようですが、イージーチェアと呼ばれるこちらの一人掛けのタイプはよりプライベート感が強いものとしてスペシャルな印象を与えます。 ウェグナーの作品全体にいえる事ですが、デザインとして突出したところがないのにその端正さが見る人の目に飛び込んでくる、そんな印象を受けます。 人は対称性や連続性というものに安定からくる安心感を感じる事がありますが、そのヒトの無意識というものをよくとらえ、デザインに表しているようです。 >>この商品の詳細を確認する このチェアは愛称として「シガー（葉巻）チェア」と呼ばれているのですが、それのアイコンになっているアームのデザイン。 個人的には舟のオールに見えますがいかがでしょうか？ >>この商品の詳細を確認する フレームの背面には面取りをして曲面の柔らかさが引き立つアウトラインと、引き締まった印象を受ける連続したウインドウ。 直線的な印象を与え、若干脚下に向けて太さを持たせたレッグに、荷重がかかる後部に向けて太さは確保しつつも平行の印象を失わない貫（ぬき） >>この商品の詳細を確認する 家具デザインをする時、あえて異なるテイストを同居させるよりも、近い要素を組み合わせる方がセオリーと言えます。 相反する要素を、違和感のないデザインに昇華する。それによって生まれる印象は、一見では分からずともノーマルなデザインとは一線を画したものとなります。 単純に芸術性が高いだけではなく、幅広い人に受け入れられる普遍性を持ったデザインのソファ。素敵な逸品です。 また、今回のソファにも言えることですが、ウェグナーのデザインする家具が高いクオリティを保っているのはウェグナーと家具職人がお互いを知り尽くしているから。 ゲタマ社は現在も存在しておりますが、こちらのGE-240は現在生産されておりません。また、元々がマットレスメーカーであっただけあり、座り心地も良好です。 現行では手に入らないため、リユースならではの素敵な出会いと言える逸品です、お探しの方はどうぞご検討下さい！