KEVI
vintage yellow & 1993's gray mini
風合い美しい北欧家具。
無駄な装飾を省いた造形は素材の質感をより引き立たせる美しさを持っています。
シンプルさは同時に使用者の生活に負荷をかけない実用的な面も。
経年による表情の移ろいも実使用により理解する心地よさも北欧デザインならではの魅力。
今回ご紹介するのもデンマークが誇る逸品です。
シンプルの中の多機能
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今回ご紹介するのは ”ケヴィチェア KEVI” 。
デンマークの家具工房“Kettel&Villadsen(KEVI)”の為に建築家であるヨルゲン・ラスムッセンがデザインを手掛けたデスクチェアです。
人間工学に基づかれたデザイン。
プライウッド製の座面と座面昇降機能、背板昇降機能、そしてキャスターが採用された、現在のデスクチェアの元になったとされる名チェアです。
長時間の緊張した着座が続くと身体は楽な体勢を求めます。
主に背もたれへの寄りかかり。
身体を下から支えてくれるような機能があると娯楽性が高まります。
keviの背もたれは寄りかかると上を向く仕様。
滑らかなカーブを描いたデザインは身体を確りホールドし、フレームが華奢ながら確かな安心感を齎してくれます。
球体のハンドルが備わった背座昇降機能。
締める、緩めるとシンプルな作業ですが定められる高さは自由自在。
背はリクライニング角度も柔軟に設定でき、座る人の好みの姿勢に合わせてカスタマイズ可能です。
シンプルの中に備わった多機能さ。
デスクワーカーに無駄な選択肢を与えずストレスを感じさせない、実用性を兼ね揃えた造形が魅力的。
ダブルキャスター仕様。
発売当初は金属製のキャスターを用いていたそう。
しかし、不安定で重たく床を傷つけてしまう上に高コストな金属製キャスターはデスクチェアには不向きでした。
1965年、ラスムッセン兄弟は試行錯誤の末、プラスチック製のダブルキャスターを発明。
安定感があり360度スムーズな回転を可能にしたホイールは様々な環境でもその能力を発揮しました。
ケヴィの為に作られたこのキャスターがオフィスチェアの原点と言われる所以です。
背座合わせたプライウッド2枚にそれを繋ぐ1本スチール、そして1本のスチール&キャスター。
なんとも華奢で無駄が省かれたデザインですが、驚くべき点が耐久性。
1960年代当時としては非常に珍しく、この椅子は座面に750キロのフォルクスワーゲンを載せることができたそう。
可愛らしい佇まいながら予想を遙かに超える強度。
強さを内に秘めたいい意味での”猫”を被ったデスクチェアといえるでしょう。
ヨルゲン・ラスムッセンがデザインを手掛けた『ケヴィチェア KEVI』。
ケヴィは年代によって製造メーカーやデザイン、仕様が細かく異なります。
1958年にKettel&Villadsen社で販売開始。
生産終了後、1986~2008年の間フリッツハンセンが再生産、現在はデンマークの家具メーカー、エンゲルブレヒトが製造を手掛けております。
今回入荷したのは現行とは異なる個体。
こちらはKettel&Villadsen社が製造を手掛けたビンテージの希少個体です。
デザインから鑑みて最初期のものではありませんが、ペイントロスや所々の打痕は長い経年や実使用を感じさせる風合いを放ちます。
ただ、色鮮やかなイエローペイントは全く経年を感じさせません。
現行と異なる点は4本脚キャスターと回転式ハンドル座面昇降機能。
現行は5本脚しか製造しておらず、座面の昇降もレバー式。
昔だからこそのアナログな点は、より可愛らしさを齎し、飽きを来させない魅力を持っています。
こちらはそのフリッツハンセン社が製造を手掛けた1993年製の個体です。
通常より一回り小ぶりなミニサイズ。
現行ではミニサイズの製造を行っていないため、これもまたビンテージや中古市場でしか出会えない希少なアイテムです。
子どものためにデザインされたと思われるミニ。
背座が通常より小さく、より小ぶりで可愛らしさを放ちます。
モダンな佇まいながら溶け込み易さも兼ね揃えるグレーカラー。
空間のコーディネートも行いやすいはずです。
異素材を組み合わせることで叶えられた繊細さと軽やかさに与えられた経年の風合い。
特徴的な造形を引き立て、デスクチェアデザインとしての高い完成度をより思わせます。
デスクチェアの原点ケヴィ。
デザイン・機能性が示す確かな説得力。
その存在感は他の追随を許さない品格を放ちます。
Kettel&Villadsen KEVI chair yellow vintage
Fritz Hansen KEVI chair mini gray 1993's