Kerst Koopman
CLOSE ENCOUNTER FLOOR LAMP
先鋭的な佇まいで人々を魅了するスペースエイジデザイン。ミッドセンチュリーの時流を受け継ぎ、自由な形で表現されるプロダクトはアートの様な異様な輝きを放ちます。
自由なカラーリング、美しい流線形を描く細部、独創的なシルエット。もはや”アート”と定義しないのはデザイナーに失礼なことなのかもしれません。
スペースエイジデザイン。
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スペースエイジ作品は、パントンやエーロ・アールニオ、アンナ・カステッリ・フェリエーリなどの名の知れたブランドやデザイナーが手掛けることが多いイメージ。
しかし。今回入荷したのは”ケルストクープマン Kerst Koopman ”というオランダのブランドが手掛けたもの。日本国内ではほぼ取扱い履歴のなく、情報が殆ど不明な謎多きレアブランドのアイテムがインプションにやってきました。
その名も、「CLOSE ENCOUNTER FLOOR LAMP」。デザインされたのはミッドセンチュリーデザインに脂がのった隆盛期、1980年代。自由なフォルムながらも使いやすい様に設計された、ミッドセンチュリーデザインの基本を全て煮詰めたかのようなユニークさと実用性が共存した逸品です。
ものすごく大きいロウソクをオブジェにしたかのよう。かと言って威圧感や重厚感を与えるようなものではなく、作品としての堂々たる品格の高さを感じさせます。
一切の角張りを感じさせない優美なディティールがそうさせているのは勿論ですが、おそらくフォルムの特異さからくるもの。一本一本形や長さが異なる円筒上のフレームの位置をそれぞれ微妙にずらしながらも、ズレや違和感を感じさせないようデザインとして纏め上げられています。
高さ約150cmの縦長の支柱の上あるシンプルでスタイリッシュな球体ガラスシェード。対して、5つの異なる円筒が織りなす程よいリズム感の集合体とのコントラストが、お互いのデザインを引き立てあっています。
フレームはプラスティック素材と思われた方が多いと存じますが、実は全て木で作られたウッドフレーム。ホワイトカラーのラッカー塗装が施されています。
スペースエイジデザインの滑らかな曲面を表現する素材として用いられるのはプラスティックやFRPが一般的。そこを敢えて、曲げ加工には確かな技術力が必要な木を採用したところに、伝統的なデザインから脱却を目指すような挑戦的な意味合いを感じます。
一本一本形や長さが異なる円筒上のフレームにデザイナーからのメッセージ性を感じます。天板の備わったフレームにはお気に入りのアイテムをディスプレイ可能。
天板の空いたフレームが2つには、観葉植物を設置するプランタースタンドや傘を置くアンブレラスタンドとして実用頂けそう(木なので水分には十分ご注意を)。また、2つの直径サイズが異なるため設置するアイテムの幅が広がります。
そして、真ん中にスペースが設けられたカルテル社のコンポニビリのようなデザイン。お気に入りのアイテムをディスプレイするオープンシェルフや靴を収納するシューズラック等、使い手の嗜好性によって様々な使い方が可能です。
調べてみるとブラックカラーもあるようですが、今回入荷したのはホワイトカラー。立体感や素材の質感、光が当たった際の陰影をより強く引き出してくれます。また。他のアイテムを引き立てる魅力も持っているので、種類の違うアイテムを組み合わせてディスプレイすることで初めて作品として完成するのかもしれません。
フットスイッチも備え、点灯動作も容易。空間を明るくするのは勿論、円筒にディスプレイしたアイテムも明るく照らし魅力的に魅せてくれます。
また、フロストガラスを通して放たれる優しい光は、落ち着きを齎し洗練された空間を生みだします。従来のプロダクトとは少し変わった類を見ないデザイン性があるので、ライトを使用しない日中もその造形美で空間を演出してくれるでしょう。
この一台だけで魅せる収納と空間の演出を可能にし、住空間のみならず店舗什器などでもその存在感は発揮され、幅広いシーンで実用頂けます。
一目で記憶させるユニークなデザイン。その存在感は今後も廃りを知らない永遠のプロダクトとして輝き続けるでしょう。
CLOSE ENCOUNTER FLOOR LAMPもその一つ。道具や家具という枠に収めるのではなく、芸術品として認識していきたいアイテムです。
今後入荷の見込めない超希少な作品。是非この機会にいかがでしょうか。