GLOBE-TROTTER
Centenary 9inch utility case
1897年に創業してから英国を代表するラグジュアリーブランドとしてその名を知られる "グローブトロッター GLOBE-TROTTER"。
同社のスーツケースだけが持つそのアイコニックな佇まい、それはまさに"旅の象徴"と言われるに相応しいもので、英国王室を始め、ウィンストン・チャーチル首相や世界的に著名なアーティスト達に愛用されてきた銘品中の銘品です。
究極のラグジュアリーケース。
グローブトロッターが作るスーツケースにおいてまず特筆すべき点は、その "ヴァルカンファイバー" だけが持つ特有の素材感にあります。
ヴァルカンファイバーとは、厳選された良質の木綿や木材繊維で製作した原紙を特殊な溶液を使用し加硫(ヴァルカナイズ)することで生み出される当時の最先端素材。
1859年にイギリスのトーマス・テイラーによって発明され、グローブトロッターが特許を取得したことで世界のスーツケース市場を風靡しました。
かのタイタニック号に同社のスーツケースが積載されていた事も有名な話で、丁度同時期に同社のトランクに重さ1トンの小象を乗せるという"エレファント・テスト"が実施された他、散弾銃を貫通させなかった等の逸話も数多くあり、その強度特性の高さが実証されています。
革よりも強靭なのに、紙の豊かな風合いを内包した唯一無二の表情。
圧縮紙とは別次元の強度で確りと中身を守りながらも、時を経る事で絶妙に周りの環境に合わせて変化していき、どんどん人肌に馴染んでいく点も特徴的です。
ラグジュアリーアイテムとして愛される同社のスーツケースですが、魅力的なヴィンテージ、アンティークに育っていくという点においてもとびきり特別な一点と言えるでしょう。
創業当時から現在もそのデザイン観や製造方法は全く変わっておらず、製造を行う機械の中には創業当時(ヴィクトリア朝時代)のものが現役で使用されているものもあるのだとか。
通常のモデルから特別なコラボレーションモデルに至るまで、全てのケースが同じ自社工場で、同じ機械を使いながら、一つ一つ熟練の職人によって丹念に製作されており、それだけでも価値を感じさせるアイテムです。
こちらは"センテナリーシリーズ"のユーティリティケース。
9インチというコンパクトサイズですが、四つ角には上質なブリティッシュレザーがあしらわれ、全体がブラックカラーに統一されたシックな装いです。
手に取ってみると、堅牢に仕立てられたレザーハンドルがしっくりと手に馴染んでくれて、なんとも贅沢な気持ちにさせてくれます。
大切なものを持ち運んだり、お出掛け先で存在感を魅せてくれるアイテムであることは勿論のこと、優れたインテリアとしてもそのデザイン性を発揮してくれるので、幅広い場面で役立てる逸品です。
如何でしたでしょうか。
"The World's most Famous Suitcase(世界で最も有名なスーツケース)"とある通り、グローブトロッターのケースを持っているだけでも、旅行中に「素敵なケースですね」と声をかけられることがあるそうですよ。
その存在は旅の代名詞としてこれからも多くの人々に愛され、これからも受け継がれていくことでしょう。