Gimson & Slater
high back lounge chair
戦後、大ブームとなったモダンな北欧スタイル。伝統的な家具作りの基盤があった英国からも、北欧スタイルを取り入れた高品質な家具が次々と誕生しました。
その品質とデザイン性は現在でも高く評価され、近年、ますます人気が高まっています。
特別贅沢な隠れた名作
北欧スタイルの英国ビンテージ家具といえば、ジー・プランやA.H.マッキントッシュなどを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今回ご紹介するのは、1950-70年代に高品質なモダン家具を製造していたブランド、「ギムソン&スレーター Gimson & Slater」。
市場においても流通する数は少なく知名度は低いものの、富裕層をターゲットに技巧を凝らして作られた家具の数々はハイクオリティなものばかりです。
こちらはノルウェーのデザイナー、「ロルフ・ラスタッド&アドルフ・レリング」によってデザインされた一脚。
木の宝石とも呼ばれるチーク無垢材を用いた上品で滑らかなフレームが目を惹きます。
美しくそびえるアームからは一見鋭い印象を受けるものの、全体のフォルムは柔らかく自然主義的で流麗なデザイン。
低めの座面と頭部まである背もたれ、絶妙な角度のアームは、全身を優しく包み込み、心置きなく寛ぐ事が出来ます。
思わず撫でてしまうチーク材の滑らかな質感。共にする時間が増すごとに経年変化をお楽しみ頂けるのも魅力の一つ。
そして柔らかな雰囲気を醸し出すベージュカラーのクッションも、優しい肌触りでずっとそこに居たくなるような安心感があります。
個人的な見解ですが、日常を共にする家具ってデザイン性や機能性と同じくらい肌触りや質感も重要になってくる要素だなと思ったり。
有機的であり優美なフォルム、自然や温かみを感じさせるデザイン。
北欧家具や名ブランドにも負けずとも劣らないデザインと品質は、秘密にしていたくなるよう特別感があります。
そっと身体を包み込み、贅沢で安心感のある寛ぎのひと時を与えてくれることでしょう。