ガルファニタス Galvanitas MODEL S.16 コンパスレッグチェア ミッドセンチュリー オランダ ~アウトラインを眺める~

UPDATE: STAFF:よしお
ガルファニタス Galvanitas MODEL S.16 コンパスレッグチェア ミッドセンチュリー オランダ ~アウトラインを眺める~

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Galvanitas

MODEL S.16

本日は脚部の形に自然と目が行く機械的な見た目が、半世紀以上に渡り世界のインテリアファンを虜にする" ガルファニタス / Galvanitas "『 MODEL S.16 コンパスレッグチェア 』のご紹介♪

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" ガルファニタス / Galvanitas "は1934年、W.H.J Thuringによってオランダの南部に位置する王家ゆかりの地ブレダにて創業。当初は金属部品のニッケルとクロムメッキ加工から始まり、理髪店の椅子や病院のベッドの生産をメインに事業を拡大していきました。1953年にオーステルハウトに新たな生産工場を構え、学校用家具の製造販売を開始。耐久性と機能性を兼ね揃え、高いデザイン性が内包する家具製造は、同国におけるミッドセンチュリーのモダニズムを象徴する実用的なスタイルとして確立していきました。


同社の代表的プロダクト『 MODEL S.16 』は、デザインの黄金期として様々な名作椅子が誕生した時代、1950年代後半から60年代初頭に製作され、その高いデザイン性はたちまち国内外に広まりました。惜しまれつつ一度生産停止になるものの、多くのファンの声も後押しされ2014年に生産を再開。フォルムはそのままに新たなカラーバリエーションが展開されました。

オランダの世界的デザイナー" フリゾ・クラマー / Friso Kramer "のリザルトチェアをモチーフにしたとも云われるエッジの効いたチェアデザイン。今回は背座・フレーム共にブラック色で統一され、特徴的なシルエットがより強調されています。

椅子は家具の種類の中で最も個性が強く「名作が生まれやすい」といわれていますが、まさに同作のレッグはそれを象徴するものです。丸、三角、四角という形の基本形の中でも、最も人の注意を促す三角形の構造で、人の荷重に耐える設計が必要とされる椅子。左右対称逆V字のコンパスレッグは、その最もシンプルな三角構造に近く、エッジの効いたデザインは自然と人の目にとまります。

決して大ぶりではなく、手狭な日本の住宅事情にも収まるコンパクトなサイズ感ながら、一度目にしたら忘れない三角形のチェアデザインは、当時再販が熱望されていた事も頷けます。

そんな金属の無機質な印象と相俟って、空間にメリハリを効かせる" 尖ったフレームデザイン "。それに対して、身体が触れる背座は丸みを帯び、フィット感は勿論、視覚的にも曲線的なシルエットが、金属フレームとの個性の対比を生み出しています。

背座の木材にはドイツ" ペグホルツ / PAGHOLZ "が開発した「PAGウッド」を採用。ブナ材と樹脂素材を高圧で積層成型し、スクラッチ傷に強く、耐久性や耐水性、耐火性に優れた素材を完成させています。また形に意識が行きがちですが、座面表面には滑りを防ぐ微細な凹凸加工が施され、日常使いし易い仕上げとなっております。

フォルムを意識したチェアデザインは、同シリーズの椅子とあわせるコーディネートは勿論、幅や高さをある程度揃えてレイアウトすれば、他の名作椅子との組み合わせも◎!ジャン・プルーヴェの名作『 スタンダードチェア 』と組み合わせて、個性の類似と差異を楽しむのも面白いかもしれません。(※現在、経堂店ではナチュラルオーク×ブランコロンブのモデルを1脚在庫しております。)

「コレクターの数が最も多い」といわれるチェアデザイン。今回はご紹介の前に完売してしまいましたが、同作は買取対象商品となりますので、お見積をご希望の方は弊社買取サービスよりお問い合わせくださいませ。


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