Carl Hansen & Son
CH24 YChair
「椅子の裏側はない。どの角度から見ても美しくなければならない」。デンマークデザイン界の巨匠、ハンス・J・ウェグナーが放った言葉です。カッコ良すぎます。
確かに、彼の代表するピーコックチェアやザ・チェアなど、そのどれをとってもどこから見てもカッコよさを感じられます。
今回は数ある作品の中でも最も美しく最も売れた椅子です。
名匠が形に込めたメッセージ

ご存じの方も多いこちらのYチェア。1950年の発売以降、現在まで一度も途切れることなく生産が続いています。


「もし生涯の間に、一脚だけ自分が完璧に納得のいく椅子をデザインできると想像してください。でもできないんですよ。」
1952年Yチェアの製作後にこう語り、完璧な椅子の追求をする同氏。この美しさを放つYチェアもまだ完ぺきではないんですね…。ぐるりと一周、どこから見てもこんなに美しいのに。
そして、背もたれやアームへと一本の線でつながるフォルム。その流れるような曲線の中に、同氏が大切にする遊び心が表れています。

この椅子の大きな特徴のひとつは座面のペーパーコード。
見た目もですが、座った時に柔らかさを味わえるこちらの素材。名前を聞くと弱そうですが、実は革や布張りと同等の耐久性です。
そして、使い込むほどに体になじみ、自分だけの心地よさへと育っていきます。


そんなYチェアも現在は赤や青など様々なカラーのフレームで展開されていますが、今回はペーパーコードまですべてがブラック。
白壁に木の家具など一般的な黒いアイテムが少ない空間では既に美しいYチェアがさらに際立ちます。
経堂店はTOKYO RECYCLE imptionの中で一番小さな店舗ですが、今この名作が3脚も贅沢に並び、ブラック、ナチュラル、そしてその組み合わせという3つの表情が出揃いました。ソフトクリームを選ぶときみたいに悩んじゃいますね。

ここまでかなりウェグナーの言葉を使ってきました。くどいかもしれませんが椅子の良さを知ってほしいので本人の口からもう一言。
「最初から私の心の物語が一挙に語られるというよりも、どちらかと言えばそれはそれを使っているうちに、少しずつ伝わってくるでしょう。」
最初から見て分かる美しさはありますが、使っていく内に分かってくる美しさもあります。ウェグナーの物語や伝えたかったことを、ぜひご自身の体で体感してください。











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