Carl Hansen & Son
CH24 Y chair
デンマークデザイン界の巨匠、 ハンス・J・ウェグナー。
見た目の美しさと座り心地の融合。
芸術作品としてではなく実用性を上手く共存させたチェアを、生涯に渡って500以上手掛けることになります。
最も有名な代表作が、CH24 通称 ”Yチェア”。
巨匠の哲学が色濃く表れた究極の一脚。
今回はYチェアの中でも特に特別な個体をご紹介いたします。
幻の一脚。
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1914年 4月2日 に誕生したウェグナー。
2007年に亡くなるまでの間、多くの作品を残しその殆どが名作と称され今尚多くのファンを魅了し続けています。
業界に多大なる功績を残した同氏。
彼を讃えるべく、カールハンセン&サンは毎年4月2日に特別仕様の ”Yチェア” を一日限定で販売することと致しました。

2019年 4月2日。
生誕105周年を記念して特別な一脚を世に放ちます。

Yチェア発売以来初となるレザー仕様の座面。
1990年代にウェグナーとカール・ハンセン&サンが、実験的に試作を試みた幻の作品です。
ペーパーコードに変わる素材としてレザーに目を付けたウェグナー。
当時は製品化まで至りませんでしたが、カール・ハンセン&サンが同氏の熱い思いを形にすべく、時を経てようやく完成させました。

採用されたのは山羊皮 ”ゴートレザー”というもの。
アニリン仕上げできめが細かく形状が崩れにくい耐久性に富んだ性質。
高級ブランドの洋服や手袋に使われており、レザーの中でも特に良質な素材として分類されるそう。

独特の風合いを放つしわ。
PVCレザーとは違う表情を見せるシボ模様は、美しさや高級感を感じさせます。
また、一切の表面加工をせずに2回の染色プロセスを経るそう。
革そのものの自然な風合いと深い色合い。
経年変化で艶が出て、味に変わってゆく様が楽しめます。

ウッドフレームには世界三大銘木の一つ、ウォールナット。
落ち着きあるシックな色合いと流れるような杢目。
オイル仕上げが良質素材の風合いを最大限活かします。

世界三大銘木とレッドゴートレザー。
お互いが個性を主張し合おうとも、ぶつかり合うことはありません。

干渉しすぎず共存を決めた両者。
大人びた雰囲気を漂わせていたのは色合いや風合いは勿論ですが、
素材同士が ”個” を持ち、互いに支え合うことが出来る”大人”だからなのかもしれません。

煌びやかに輝く金色の真鍮プレート。
現行で販売されているプレートはシルバーですので特別仕様。
ウォールナット、レッドゴートレザー、真鍮プレートの共存は、他の追随を許さない気品を放ちます。
個体が纏う風合いを損なわない様な拘りは、細かい部分まで考慮し手掛けられておりました。

創造性と独創性に溢れたデザイナー、ハンス・J・ ウェグナー。
同時にとても情熱的であったそう。
亡き今は燃え盛るその姿を確認することはできません。
しかし、ウェグナーの魂は彼の残した作品に宿り続けています。
カール・ハンセン&サンに託した情熱はこの先来たる4月2日
違った姿で特別なプロダクトとしてまた舞い戻ってくることでしょう。
