Carl Hansen & Son
E021 Embrace Lounge Table
絶対子どもの時に一度は経験しているはずなのに、思いめぐらしてみてもなぜだか記憶はありません。
何ならたぶん竹ひごを使って手づくりもしたことがあるような気もするのに、全く思い出せません。
みなさんは、凧揚げの思い出ありますか?
不思議な錯覚を
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このサイドテーブルがカイトにインスピレーションを得ていると知って、ふと凧揚げのことを考えていました。
初めて見たときは凧?なんて思っていたのですが、横から見ると確かに凧。しかも見れば見るほど凧にしか見えなくなって、今や凧の呪縛にかかっているようです。
天板、フレーム、ベースの大きく3つのパーツで構成されるシンプルなサイドテーブル、「エンブレイス ラウンジテーブル | E021 Embrace Lounge Table」。
でもそれぞれが寸分も違うことなく調和しているからこそ、デザインソースが見事に表現されているのだと思います。
上から見ると月のようにもこんがり焼けたパンケーキのようにも見える(私だけ?)、オーク材の豊かな風合いをそのまま生かした丸い天板。
滑らかですべすべとした手触りが心地よいのは、オイル仕上げが施されているからはもちろん、丁寧に削り出されているからに違いありません。
その天板を宙に浮いたように見せる細い糸のように巻き付けられたスチールフレーム。長いU字のワイヤーが4本組み合わされています。
角度によって交差したりしなかったりする見え方も面白く、まるで全てが1本に繋がっているかのようにも見えるから不思議です。
そしてクロスしたベース。丸でも四角でもなく十字が選ばれたのは、必然だったのかもしれません。
全体の軽快さ、飛んでいく天板を引っ張っているかのような錯覚。オーク材なのに重石のように重量があるんじゃないかと思わせるのは、やはりすべてのバランスがかみ合っている証なのでしょう。
デザインを手掛けたEOOS(イーオス)は、オーストリアの3人組(マーチン・ベアグマン、ゲアノ・ボーマン、ハラルド・グルンド)。伝統儀式、神話といった歴史や伝統を元にデザインを生み出しているといいます。
このサイドテーブルは、ウォルターノル社やポルトローナフラウ社など、世界的ブランドから革新的な作品を発表する彼らが、Carl Hansen & Son(カールハンセン&サン)のために特別にデザインしました。
きっとウェグナーの椅子と並べたらしっくりくるんだろうなぁと想像が膨らんで仕方ありません。
もちろん、この軽やかさはウェグナーだけでなくあらゆるソファやラウンジチェアにもすんなりと馴染んでくれるはず。
浮いているようで飛ばない凧の不思議な浮遊感をぜひ実用にてお楽しみ頂きたいと思います。