Kartell
Spoon Chair
充実したワーク環境を作るにあたり、欠かせない家具のひとつであるオフィスチェア。
作業中に限らず多様なシーンで活躍してくれる椅子だからこそ、選ぶときには座り心地だけでなくデザインにも重視したいものです。
今回ご紹介させて頂くオフィスチェアは、デザイン的にも優れた一脚。
プラスチック素材のイメージを覆し、それらを素晴らしい家具に昇華させたイタリア「 Kartell / カルテル 」社の逸品です。
無駄の無い美しさ
>>この商品の詳細を確認する
有機的なフォルムが美しくポリプロピレンの一体形成仕上げの、こちらのスプーンチェア。
デザインを手掛けたのはイタリアの工業デザイナー、アントニオ・チッテリオ。
建築家でもある彼は、数多くの家具やデザインアイテムを発表し、全世界のデザイン業界に多大な影響を与えたデザイナーとしても知られています。
彼のデザインの特徴はその幅広さ。
カラフルでポップな作風を発表したと思いきや、情報機器と人間工学を一体にしたオフィス家具を発表したりと、多種多様なデザイン力とセンスは、デザイン業界に驚きを与え続けています。
装飾を排除しユーザーの暮らしに自然と溶け込むようなシンプルなデザインを好んだアントニオ・チッテリオ。
このスプーンチェアも正にそのコンセプト通りの一脚。
シンプルなデザインの中に流線形のカーブを取り入れる事により、柔らかさを与え空間の一つとして調和してくれます。
背中を優しく包み込む丸みを帯びた背もたれにより、自然なホールド感を実現。
座面はポリウレタンの約4cmの厚みのあるクッションを使用しており、長時間座ることを考慮しデザインだけでは無く優れた座り心地を提供しています。
少しショート気味なアーム。
実際に使ってみると腕をかけるのに必要な分だけの長さが取ってあり、無駄を省いた洗練されたデザインと言えます。
そして昇降レバー。
デザイン性を損なわないよう、高さ調節のハンドルがシェル下に隠れる仕組み。
無駄な突起が無く、美しいデザイン性と機能性を両立しています。
有機的なフォルムが魅力で、どこか近未来的な形をしたスプーンチェア。
眺める角度によって様々な表情を生み出し、空間に溶け込みながらも輝きを放ちます。
オフィスチェアデザインの概念に捕らわれず、新しさを感じさせるプロダクトのご紹介でした。