KARIMOKU NEW STANDARD

COLOUR WOOD COLOUR GRID

SIDE/LOW TABLE

気が付けば8月も下旬に差し掛かり、残暑の匂いが感じられる頃合いとなりました。

このブログをご覧の皆様は、花火は見ましたか？海には行きましたか？フェスなんかに行ったりしましたか？ちなみに私は美味しく冷や麦を食べたのみです、悲しい・・・。

年齢にかかわらず、季節はやはりあっという間に過ぎて行きます。後悔しないように過ごして行きたいものですね。

今回のご紹介は、とても現代的なテーブル。

とはいえただ目新しいだけではなく、今時な気分で楽しめる1台です。

カリモクが実現する、デザインの力

カリモク | karimokuは、インテリア好きならまず知らない人はいないであろう最大手のファニチャーブランド。

江戸時代から続く材木屋の家系であった創業者が、1940年に木工所を設立した事に始まっています。

愛知県の知多半島は中京と呼ばれるエリアの中心地。歴史的にも今川義元や織田信長、徳川家康と重要な人物を輩出した、活力ある地域です。

カリモクは輸送用の木箱から進駐軍が用いるアームチェアといった下請けからミシンテーブルやピアノの鍵盤と着実に技術を高め、1962年には今でも大人気の「Kチェア」の原型を作り上げてオリジナルアイテムを世に広めてゆきました。

Kチェアも1960年代のロングライフデザインを復刻するロクマルプロジェクトによって生まれ変わったアイテムですが、今回は更に踏み込んで生まれたシリーズ。

その名も「ニュースタンダード KARIMOKU NEW STANDARD」です。

先進的なアイデアと優れた製造技術を掛け合わせて作られているプロダクト。

カリモクの80年を超えて継がれた技術は常にアップデート。

世界でも屈指のデザイナーと協働する事で、新しい暮らしの標準を表現しています。

デザインはショルテン＆バーイングス。オランダ出身の男女2人組によるデザインユニットです。

モダンデザインの殿堂ハーマンミラーやニューノルディックを体現するHAY、テキスタイルブランドとして確かな実力のマハラムらと協働するなど、その実績は確か。

お二人とも1970年代の生まれと今がまさに活躍の真っ最中。ダッチデザインアワードやデザインのアカデミー賞とも評されるEDIDAを受賞するなど、今を牽引するデザイナーの二人が手掛けた1台です。

素材はクリ無垢の集成材。

素材の調達から商品としての販売まで手掛けるカリモクは、持続可能な木材の在り方を考えています。

クリは森林の適切な管理のために伐採される小径木を職人の手で集成したもの。

風合いが良いだけではなく、違和感のないように最新の注意を払って生まれたものなのです。

規則正しい図形の天板に、色と罫線によるグリッドライン。

規則正しいとは言いながらも、実は15角形と一つカドが少ない奇数なのがちょっとした遊び心を感じさせます。

クリが持つ淡い木味、濃さや幅まで計算されたブルーカラーのグラデーションは相性も良好。

木目という自然と、近未来的な感触を与えるグリッドラインは新しいものと古いものを融合させたような印象です。

そして足元にはビビッドなピンク。アクセントカラーとして退屈にさせない組み合わせですが、細目に使われる事で目立ち過ぎないように配慮もされています。

個人的にはここがペイントでは無く、質感が異なるグログランテープという所にもグッときますね。ちょっとした光加減の違いで変わる印象を確かに捉えている事が心憎いほどです（笑）

伝統を受け継ぎながらも、今の時間を生きている「私たち」の感性に響く新たな組み合わせ。実際にこの脚部は雇い実（やといざね）接ぎという、日本古来の方法でしっかりと繋ぎ合わされています。

今までのセオリーに縛られず自分の好きなものでお部屋を彩る際の架け橋になるアイテム。

小振りですが新鮮で、確かにワクワクする。

そんなテーブルをお探しの方はこの機会に是非いかがでしょうか。