CADO
Meteor Lounge Chair & ottoman
こんばんは、用賀店のふくです。
本日は大変希少な椅子をご紹介させて頂きます。
年代としては1960年代。
生産国はデンマークとなるのですが、ここまでだとチーク材を用いた家具を思い浮かべる方も多いと思います。
ただ、今回ご紹介するのは木製の家具ではないんです。
「こんな家具も作っていたんだ!」なんて皆様の驚く顔が想像できるほど珍しいアイテムとなりますので是非、最後までご覧くださいませ。
北欧らしさ
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1940年代にデンマークにて設立した“CADO/カド”の『Meteor Lounge Chair/メテオ ラウンジチェア』
こちらのチェアのデザインは1968年。
プラスチックを使用したフレームは当時の近未来への憧れを感じさせるデザインであり、スペースエイジな表情を楽しませてくれます。
こういった一体成型のフレームだとパントンチェアのほうが知名度は上ですが、曲線の柔らかさならこちらのメテオに軍配が上がると思います。
この優しさと温かみを感じさせる表情は北欧らしさといったところでしょうか。

デザインを手掛けたのはスティーン・オステルゴー氏。
同氏はデンマークを代表するデザイナーフィン・ユールのもとで働き、1970年代には、そのフィン・ユールとタッグを組み名品を数多く手がけたCADO社(前フランス&サン社)のチーフデザイナーを務めていたことでも知られております。

早速ですが実際に腰を掛けてみます。
後方に向かう傾斜のおかげてリラックス感のある座り心地を実現。
カンチレバー構造であり、素材の特性でもある「しなり」が利いておりますので、独特の浮遊感を楽しませてくれます。
ヘッドレストは背面の金具により高さの調節も可能ですので、性別や体型など様々な方に違和感を感じさせないフィット感も魅力的。

また、同シリーズのオットマンも付属しております。
ラウンジチェアに腰を掛け、このオットマンに足を投げ出す。
こうすると完全に身体を預ける事が出来ますので、浮遊感は更に増します。
個人的な感想を言うのであればハンモックに近い居心地。
ふわふわとしているので心身ともに寛がせてくれるのではないでしょうか。

あと、このオットマンのデザインどこかで見たこと無いですか?
柳宗理が1954年にデザインしたバタフライスツールに凄く似ている気がするんですよね。
推測の域は出ませんが、世界的にも評価が高く、様々な賞に輝いている日本の名作からインスピレーションを受けていたと考えると何だか嬉しい気持ちです。

デザイン性と使い心地の良さを両立した特別なプロダクトのご紹介は以上です。
近年、価格が高騰傾向にあるスペースエイジのアイテム。
国内で販売されていた履歴も見られませんので、大変希少なアイテムであることが伺えますのでお探しだった方はお早めに。
用賀店に展示しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ。
