Cassina
LC2
つい先日、一年半ほど休館していた「国立西洋美術館」がリニューアルオープンしました。
20世紀を代表する近代建築の巨匠ル・コルビュジェがデザインした建築物が観られる日本で唯一の施設。アジアにはインド・チャンディーガルの作品群と共に、2つしか存在しない大変希少なコルビュジェ作品のひとつでもあります。
本日ご紹介するのは、そんな巨匠ル・コルビュジェを筆頭とした3名のデザイナーによって創り出された、20世紀のモダンデザインを代表する世界的な名作ソファです。是非最後までお付き合い下さいませ。
100年経っても人々を魅了するソファ
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17世紀イタリアに誕生して以降、モダンインテリア業界をリードするブランドとして君臨しているCassina(カッシーナ)。他の追随を許さないデザインの美しさと完成度の高さで数多くの名作プロダクトを世に残しています。
今回入荷致しました『LC2』もまた設計・発表されてから約90年経った今もなお、その重厚なフォルムと上質な座り心地で多くのファンを魅了しています。

LC2のデザインを手掛けたのはLe Corbusier(ル・コルビュジェ)。彼の従兄弟でもあり建築家であるPierre Jeanneret(ピエール・ジャンヌレ)とCharlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)の計3人のデザイナー。各々について説明をするのがおこがましい程、大変な認知度と人気を誇る巨匠3名です。

コルビュジェ作品の特徴でもある水平・垂直・直角など直線的なフォルムが用いられた同アイテム。
彼の提唱するモダニズム建築の思想に基づいた、機能的で合理的、民族性や地域性を超えた普遍的なデザインは、今日に至るまでに建築家に限らずデザイナーやアーティストなど、数多くの影響を与えています。
また、シックに磨き上げられたフレームと贅沢なほど深いレザー張りクッションからは堂々たる存在感を感じます。

最小の構成で最大の快適性を実現することを目的としたデザイン、通称・Grand Comfort(グランコンフォール)は、スチールパイプのフレームに背・座・アームのクッションを落とし込んだだけのとてもシンプルな構造で作られています。

そんなLC2ですが1928年の発表時には多くの物議をかもしたそう。
無駄を排除したミニマルな作品ゆえに、当時の人々には奇抜に映った事やスチールパイプの家具に馴染みがなかった為、1965年の再販までお蔵入りとなってしまいました。今では到底考えられませんね。

快適さを追求しているだけあり座り心地も抜群。
シートクッションにはポリウレタンフォームとポリウレタンパッティングのダブルクッションを使用、余計な沈み込みを防ぎつつも身体にフィットしてくれますので、体格や体勢に関わらず最上級の快適さを提供してくれます。

シンプルながら、随所にコルビュジェの建築思想や徹底したこだわりが垣間見える、存在感と気品が溢れる逸品。
彼だからこそできたデザインは、これからの100年も人々を魅了することでしょう。
一生を共にするデザイナーズアイテムとして、是非この機会にいかがでしょうか。
