Cassina
699 SUPERLEGGERA
本日は、軽さと美しさの両立を高いデザイン力と技術力で実現した「イタリア建築・デザインの父」と称される巨匠ジオ・ポンティ1957年の名作。イタリア・カッシーナ社が初めて外部のデザイナーに依頼して開発した事でも知られている『 スーパーレジェーラ / SUPERLEGGERA 』のご紹介♪
風通る気配

「最初に生み出した人」「この形ならこの人」「この素材ならこの人」の様に「あの〇〇」と呼ばれ歴史に名を刻んだ人の印象はとても強い。例えば「芸術」+「爆発」といえば「=岡本太郎」を連想する様に。
今回のデザイナーはC&Rイームズやハンス・J・ウェグナーと比べれば一般的な知名度は劣るものの、他の木製椅子とは一線を画す「軽い椅子」で有名となった「あの〇〇」と呼ばれるにふさわしい人物です。


イタリア語で「超軽量」を意味するその名の通り、販売当時は「女性が小指一本で持ち上げられる」という広告が話題になったほど。栄誉あるコンパッソ・ドーロ賞も受賞しています。線の細いフレームは確りとした強度を保ちつつ、僅か1700gの驚異的な軽さを誇り、高い技術が凝縮されている事が見た目にも伝わります。
まあ実際、秤で計測したわけでは無いのですが、搬入されてきた他の椅子と比べても細いのは確か。「驚異的」と書きましたが、トラックから荷下ろしした瞬間に驚きました。


フレームにはアッシュ材を使用。カッシーナではアッシュ材と記載していますが、アッシュは日本のタモ材と同じくトネリコ属の木、日本では曲げても折れずに”たわむ”事から「タモ」と名が付いたという説もあり、しなやかな強度と加工の容易さにより家具材として広く重宝されています。「白木の女王」の異名を持つ木材の落ち着いた木目と木肌が、細いフレームにより軽快な印象を与えています。

背もたれから後脚、また前脚それぞれの縦フレームは曲面構造の三角形で成形。軽量化の意味もありますが、人の注意を引く形状となり、エッジと陰影によりフォルムのメリハリを加えています。
ラタンの座面はなんと手編み!緻密過ぎて機械生産は出来ない為、フレームを組み立て終わってから、ラタン編み職人のいる工房へと輸送され、手作業で完成されてから家具工場に戻されるという手間のかかる工程を経ています。

「厚みが何センチで、重さが何グラムだからすごい!」
現代ではそんな数字としての結果に社会の評価基準が置かれがち。
しかし「細い椅子」を実用品から彫刻へと視点を変えて鑑賞すると、あたかもアルベルト・ジャコメッティの細い人間の彫刻の様に、周りを取り巻く空気の感じ方も変化していきます。
木材そのものの重量感よりも、それにより生じる空気感。カーテンが揺れ、風が通る部屋。抵抗なく吹き抜けるそよ風の気配。その余白に存在の価値が生まれます。











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