Cassina
412 CAB Chair
イタリアモダンファニチャーブランド" カッシーナ / Cassina "。 家具業界において数少ないリーディングブランドとして世界中に知られています。完成度の高さとデザインの美しさは他の追随を許さず、数多くのプロダクトがニューヨーク近代美術館の永久所蔵品になっています。
本日は、そんな同社を代表する名作のひとつ「412 CAB / キャブチェア」をご紹介します!
革と骨格


デザインを手掛けたのは、イタリアを代表する建築家・デザイナー『マリオ・ベリーニ Mario Bellini』。
1935年イタリア・ミラノ生まれのマリオ・ベリーニは、建築や家具、プロダクトデザインなど幅広い分野で活躍し、イタリアンデザインを語る上で欠かすことのできない存在です。
これまでに「コンパッソ・ドーロ賞」を8度受賞するなど、その功績は世界的にも高く評価されています。


そんな同氏が1977年にデザインしたのが、今回のプロダクト。
一見すると、シンプルなレザーチェアに見えるこちらのチェアですが、その構造にはベリーニならではの革新的なアイデアが込められています。
CABの最大の特徴は、スティールのフレームに革のカバーを被せるという独創的な構造。

一般的なチェアのようにフレームへ革を張り込むのではなく、革そのものを立体的なカバーとして仕立て、それをフレームに装着することで一脚のチェアを完成させています。
そのため、正面から見た美しさだけでなく、横から、そして後ろから眺めても非常に美しいフォルムをしています。


細身のスティールフレームと、身体を包み込むようなレザーの曲線が絶妙なバランスで組み合わされており、無駄のない洗練された佇まいが魅力です。


また、使用されているレザーは厚みのあるサドルレザー。
革を複数のパーツに裁断し、縫製したうえでフレームへと装着するという、非常に手間のかかる工程によって仕上げられています。
使い込むほどに革の表情が変化していくのも、魅力のひとつ。
新品の状態から年月を重ねることで、革に艶や味わいが生まれ、持ち主とともに経年変化を楽しむことができます。


そして、1978年にニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久所蔵品に選ばれている実績も持っています。
発表から長い年月が経った現在でも、カッシーナを代表するアイコンとして生産が続けられていることからも、このデザインが一時的な流行ではなく、時代を超えて評価される普遍性を持っていることがうかがえます。

ブラックで統一されたボディは非常にスタイリッシュで、空間に置くだけでも凛とした存在感を放つ。
シンプルなデザインだからこそ、レザーの質感やステッチ、スティールフレームの美しいラインがより際立ちます。
モダンなインテリアとの相性はもちろん、ビンテージの木製テーブルや北欧家具など、異なるテイストの家具と組み合わせても良いですね。
ダイニングチェアとしてはもちろん、デスクチェアやワークスペース、ラウンジスペースなど、さまざまなシーンで活躍してくれます。

「骨格」と「皮膚」という人間の身体から着想を得たデザイン。
その独創的な発想を、カッシーナの卓越した技術によって一脚の家具へと昇華させた「412 CAB」。
美しいフォルムだけでなく、素材や構造、そしてデザインに込められた思想まで楽しむことのできる、まさにイタリアンモダンを代表する名作チェアです。































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