Cassina ixc.
LC1
「名作」と呼ばれ、長く愛され続ける家具には、やはり置いてあるだけでその空間全体の格を上げてしまうような力があります。
今回紹介するのもそんな特別な雰囲気を纏った名作。ご自宅に置いてある姿を想像しながら読んで頂ければ幸いです。
合理的な美しさ
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これまで多くのチェアを紹介してきましたが、今回登場するのは「20世紀を代表する」と言っても過言では無い名作中の名作。入荷したならば紹介しない訳にはいきません。
巨匠 ル・コルビュジェ、そして同じ事務所で協働していた ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ぺリアン との共作『LC1 スリングチェア』。
モダンファニチャーのリーディングブランドである”カッシーナ Cassina”より発売され、洗練され尽くしたデザインと唯一無二の機構を持つ名作チェアです。
先にも書いた唯一無二の機構とはこちらの360°回転する背もたれ。
こちらの機構から別名『バスキュラン(回転)チェア』とも呼ばれます。
姿勢により自在に角度を変えて確実に身体を受け止め、浮遊感のある心地よい座り心地を実現しています。
直線的に、そして時には曲線を描きながら交差するスチールフレーム、巻き付けられるように張られたレザーとそれを固定するスプリング等、その構造の全てが機能に直結する美しい建造物のような洗練されたデザイン。
「住宅は住むための機械である」と言い放った、 ル・コルビュジエ の合理性を追求した思想が体現されたかのようなチェアです。
リプロダクト品の入荷は当社でも度々ございますが、こちらは正真正銘の正規品。刻印ひとつからも尋常でない高級感を感じさせ、こうして写真を撮る腕にもピリリと緊張が走るようです。
ちなみに、刻印は「Cassina」の字の入らない少し前のタイプのようです。少し特別感があるのではないでしょうか。
今回入荷のLC1ですが、国産レザーで総張替えが施されております。非常に綺麗な状態で、まだ新しい革の匂いが感じられるほどにピカピカです。これから革を育てて行く余地も存分に残されております。
たかが椅子一脚、されど椅子一脚。空間がぐっと深みを増すような存在感、そして天才デザイナーが追求した「構造美」「機能美」を存分にご堪能頂ける、世紀の名作を是非ご自宅に。