Cassina ixc.
PADDY Open Shelf
日々の生活を共にする家具選びで、皆さんが家具選びの際に考える重要な基準はありますか?
それは機能性であったり、サイズ感やデザイン、空間の雰囲気にピッタリ合うかなど、様々な基準があると思いますが、その中でも「素材」というものはとても大切な基準の一つではないかと思います。
本日は家具の素材としてなかなか見ることが無い、ある素材を用いて作られたオープンシェルフをご紹介させていただきます。
ミニマルな機能美
17世紀イタリア、教会の木製チェアの製造や豪華客船の内装から始まり、1927年にチェーザレ・カッシーナとウンベルト・カッシーナによって設立された“カッシーナ Cassina”社。
製品の多くがMoMAのパーマネントコレクションに選ばれており、300年以上の長い歴史の中で培われてきた技術力と個性豊かなスタイルで、イタリアンモダン家具をリードしています。
“カッシーナイクスシー Cassina ixc.”は、同社の日本総代理店としてセレクト&オリジナルブランドを取り扱い、世界各地より選び抜かれたデザイナーズアイテムや自社製品の開発により、世界のインテリアファンからも高い評価を受けています。
今回ご紹介するのは“カッシーナイクスシー Cassina ixc.”より”収納ユニット「パディ PADDY」のオープンシェルフ。
英語で田んぼと名付けられた収納ユニット「パディ PADDY」は、名前の通り田の字を描くように正方形で構成されたミニマムなデザインが特徴の1台。
エッジの効いた薄型パネルを組み合わせたシャープかつ軽やかさを感じさせるデザインは、整理されたかのように美しく並ぶ田園風景から着想したのでしょうか。
冒頭でお話したある素材とは、この薄型パネルに採用されている「アルミハニカム」素材のこと。
「ハニカム」とは英語で「Honeycomb:ハチの巣」という意味で、正六角形または正六角柱を隙間なく並べた衝撃吸収に優れた構造のことを言います。
円や五角形の場合は同じ形を並べてしまうと互いの間に隙間ができてしまいますが、それに対して六角形は無駄な隙間が無く、大きさや方向を均一にすることが簡単。
又、四角形の場合は隙間はできないものの、斜めからの力に弱い欠点がありますが、六角形は強度の面でも相当な力を確保することができ、伸縮やねじれにも強い構造です。
この構造を利用したアルミハニカム素材は耐久性・軽量性・量産性などに優れ、メリットばかりの万能素材!それらの特性から、航空機や鉄道車両、建材などで採用される程。又、アルミニウムは融点が低いため、溶解して簡単にリサイクルすることができ、環境にも優しい素材と言えます。
重さのある本やAV機器などを置く際に耐久性が重要視されるためピッタリの素材。
上段が背パネル有り、下段が無しの仕様ですが向きを変えての使用も可能な為、AV機器や電化製品のケーブル問題も心配無く実用いただけます。
また、重厚感のある見た目に反し軽量な点も魅力的、模様替えなどの移動も簡単に行うことができます。
シンプルな見た目でさまざまなインテリアスタイルに合わせやすいオープンシェルフ。
一切の無駄がない洗練されたデザインで、リビングやキッチン、寝室など、あらゆる空間をひとつ上のモダンな空間を演出してくれます。
同モデルは廃盤品となっており中古市場でもなかなかお目にかかれないアイテム、是非この機会にいかがでしょうか?