Cassina ixc
AIR FRAME 3009

時が進むにつれ変わっていくモダンの定義。時代によって形や色合いなどが変わって行き、家具のみならず車などの機械といった無機質な物にデザインが反映されていきます。

モダンデザインにおいて重要なのは、見た目をカッコよくするだけはなく、機能美の部分だと自分は思っています。新素材などを利用し、利便性や効率を追求した結果生まれる美しいシルエット。例えば空力を考慮して生まれる車のフォルムなどが挙げられます。

シンプル、軽快、機能性

1927年にイタリアで創業した高級イタリアモダン家具ブランド" カッシーナ / Cassina "。コルビジェやシャルロット・ぺリアンなどといった有名デザイナーと手を組み、様々な名作を輩出してきたモダンファニチャーを語る上で外せない名ブランドです。

1980年には、日本における販売総代理店として" カッシーナイクスシー / Cassina ixc. "が設立。イクスシー独自の商品が展開されており、日本の住環境に適したアイテムが多くラインアップされています。

そんな同社から販売されている「 エアーフレーム / AIR FRAME 」シリーズ。数々の賞を受賞した権威あるイギリスの建築家" デヴィッド・チッパーフィールド / David Alan Chipperfield "によってデザインされ、1992年に誕生。

航空機の翼や新幹線の床等で使用されるアルミハニカムパネルのフレームを用いた革新的なプロダクトは現在でも販売され続け、高い人気を博しております。

最大の特徴は約1.5cmの薄さのアルミパネルによる軽快さ。この「 3009 」は天板、側面、背板にそれを用いており、線が細いシルエットによって圧迫感の感じさせず、アルミのシルバーカラーがモダンでスタイリッシュな印象にまとめ上げています。

この厚さでありながらハニカム構造によって高い強度を実現。重量も非常に軽量で楽に持ち上げる事が可能です。

天板の両端にはコード穴が設けられており、片方は蓋、もう片方はコードをスッキリまとめられる程の穴が開いた蓋が取り付けられています。また、下部にはケーブルラックが付いており、コードがダラっと垂れることなくスッキリと纏める事が可能です。

天板は幅が173cm、奥行き71cmと二人並んで作業出来る程の広さ。それでありながら圧迫感や重量感を感じさせないフォルムはオフィスをスッキリとした印象にしてくれます。

削ぎ落とされた無駄、シンプルなルックスと軽快さ、持ち合わせた耐久性と機能性。

生み出された機能美は時代の流行にされる事無く、現在でもモダンデザインとして輝き続けるプロダクトです。