CASABLANCA
Bistro Chairs
年を重ねるにつれて、新しい事に取り組む事の大変さとその必要性を感じる事がままあります。
自分の想像する世界の中で、仕事をして日々の糧を稼ぎ、出来る限り滞りなく物事が進むように周りの環境も含めて整えていく事。このブログをご覧の皆様も日々行っている事かと思います。
ですが、時折そのイメージの外側からフラッとやってくるものの中にも、自分が欲しかったんだと気づかせてくれるような嬉しい驚きを持つ物があります。
例えば知り合いから勧められた音楽であったり、出張の途中で一休みした街並みの景色であったり、例えば旬な食べ物を口にした時の身体が喜ぶようなおいしさだったり。
時には自分の意志思考を外れて、時間を贅沢に使うつもりで自分の外側に何かをゆだねてみる。そんな事を考えてみたくなるような椅子が入荷致しました。是非ご紹介させて下さい。
精神的に熟成した世界
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とても優雅なチェア。綺麗な円弧からはクラシックな趣を感じられます。
今回は2脚入荷致しました。1脚でもよいですが、2脚並ぶと都会的なオープンカフェを連想させてくれますね。

この椅子はカサブランカによるもの。ヨーロッパリゾートの雰囲気を伝えるアイテムを多く揃え、ラタン(籐)を素材としたアイテムをよく見かけるカサブランカ。今回はちょっとテイストが事なるようです。

フォルムはあくまでクラシック。デザインのソースとしては、トーネットのベントウッドチェア、No.18をオマージュしているものと思われます。
木を蒸気で熱し、柔らかくなった瞬間を逃さずに治具(じぐ)に嵌めて力を掛けると、その曲がった形を保つ「曲木」という技術。
1840年代にミヒャエル・トーネットが特許を取得して製造した曲木の家具は、美しい家具をより多くの人々に届ける事を可能にしました。

それまでは綺麗なカーブを描くためには削り出す位しか手段がなかった当時。無駄なく家具のパーツを作り出す手段によって材料費は下がります。
更に切断した木材を繋ぐという形のための犠牲が少なくなった事で強度が担保され、簡単に組み立てられるようになり、そして少ない回数で輸送が出来るようになりました。
コストダウンを達成したお値打ちな美しい家具は、ピカソやル コルビジェ等も愛用するほどの高い品質を持ち、現在はアンティークとしても人気の愛されるアイテムになっています。

今回のビストロチェアではヨーロッパの生活の一部になっているトーネットのシルエットをそのままに、フレームの素材をより強度のあるスチールに変えています。木製の椅子であれば避けられない軋みやグラつき等などが起きにくく、より気兼ねなく使う事が可能です。
それでも座ったり椅子を引きなおす際に肌が触れる座面には、温もりのあるビーチ材が使用されていて普段使いへのさりげない優しさを感じ取る事が出来ます。
石畳の上ならどこか秋風薫るシャンゼリゼ通りのように優雅さを、緑に囲まれればマットなブラックがシャープな雰囲気も感じさせてくれるでしょう。

当たり前にそこにある椅子。でも日本ではまた違った世界の空気を運んでくれるチェア。
フランスで、気軽にフランス料理を楽しめる小さなレストランや居酒屋を指すビストロ。使い込まれてこそ魅力を纏うこの椅子にピッタリなネーミングです。
当たり前になったからこそ新しい感覚を取り入れる。そんな1脚をお探しの方にお勧めしたいチェアです。
